警視庁交通総務課統計の「違反別にみた高齢運転者交通事故発生状況」(2019年)によると、高齢ドライバーが起こした交通事故のうち、安全確認を怠った「安全不確認」が39.1%を占める。
さらに、「安全確認をせずに交差点への進入」や「前方不注意」を合わせると、約7割が不注意によるものだ。
こうした運転上の判断ミスの原因となる白質病変は「喫煙や飲酒といった長年の生活習慣や高血圧状態の放置によっても引き起こされる」と朴氏は指摘する。
歳を重ねると、誰でも運転ミスを起こす可能性が高くなるのだ。
※週刊ポスト2020年12月18日号