国内

「地盤カルテ」で陥没、浸水、液状化の危険度を要チェック!

陥没事故が起きた調布市の現場は、盛り土の地盤だった(共同通信)

陥没事故が起きた調布市の現場は、盛り土の地盤だった(共同通信)

 これ、絶対に誰でもやってみたくなる。

『週刊ポスト』(12月14日発売号)が紹介している「地盤カルテ」というサイトでは、自宅や職場の住所を記入するだけで、その土地が「強い地盤」か「弱い地盤」かが100点満点で表示される。この「カルテ」は、A.地盤改良比率(その地域で建物を建てる際にどれくらい地盤改良工事が行われているか)、B.浸水リスク、C.地震による揺れやすさ、D.液状化リスク、E.土砂災害リスク(B~Eはいずれも行政の公開データを元に算出)の5つの指標で総合点をはじき出す仕組みである。地盤調査を手掛ける「地盤ネットホールディングス」が提供している無料サービスだ(https://jibannet.co.jp/karte/)。

 論より証拠。記者が住む東京下町の住所を入力してみる。なんと!「40点」という衝撃の結果となった。週刊ポストでは、東京と大阪の市区町、都道府県の地盤ランキングを掲載しているが、東京で一番弱い自治体となった江東区の平均が43.82点だから、40点というのは非常に残念な結果である。カルテの詳細を見ると、平地であるため土砂災害リスクは高得点だったが、残りの4つの指標はすべて「RISKY(危険)」と診断された。地質について、「約1万8000年前~現在までに形成された最も新しい時代の地層」と注意書きがある。隅田川に近く、下町情緒あふれる良い街なのだが……足元は脆弱なようである。

 地盤ネットの山本強・社長が「住みやすい街」と「安全な街」の違いを語る。

「例えば東京の千代田区などは地価が高く高級なイメージがありますが、低地ですから地盤は良くありません。低地は地価が高く、山側は地価が安いのが一般的ですが、地盤の優劣は逆になることが多いのです。比較的平らで地盤も良い台地は住むのに適していると言えますが、これも100%安全ではない。台地と台地の間には窪んだ場所がありますが、そこを盛り土で埋めて台地のように見せている土地も多いのです。今年10月に陥没事故が起きた東京都調布市の現場はまさにそうしたエリアでした」

関連記事

トピックス

民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン