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2020.12.13 07:00  女性セブン

黒鉄ヒロシ氏 Go Toを強行する菅首相に「意固地すぎる」

(写真/時事通信社)

Go Toトラベルの強行に憤る人は多い(写真/時事通信社)

 政府のコロナ対応が迷走している。12月2日、国と東京都は「Go To トラベル」の東京発着の旅行について、65才以上の高齢者と基礎疾患のある人に自粛することを正式に求めたが、それ以外についてはGo Toトラベルは継続中だ。

 新型コロナには、すべての年代が一致団結して取り組むべきだが、「65才以上は閉じこめろ」「若者は旅行しろ」という矛盾したやり方では誰もが疑心暗鬼になり、「世代間闘争」が生じる。

 すでに第1波の際、早朝から店頭に並んで、マスクや生活用品を買い占める高齢者の姿に、現役世代の若者は大きな不満を抱いた。一方、高齢者は、再三の警告を無視して、夜の街に繰り出す若い世代に大きな不快感を抱いた。

 あれから半年以上経ったが、政府の無策によって、再び対立が高まろうとしている。そうした分断は、結果的に、国民一丸で取り組むべき感染症対策の効果を低くして、犠牲者を増やすことだろう。漫画家の黒鉄ヒロシさん(75才)は、政府への憤りを隠さない。

「わざわざ『自粛しろ』と言われなくても、この状況で旅に出る高齢者なんてごく一部です。しかも若者の移動が感染を拡大させているのはデータ上も明白なのに、いまだにGo Toを強行するのはおかしい。いまや『二兎を追う者は一兎をも得ず』は明白で、キャンペーンを終わらせない菅さんは意固地すぎる。命より経済を優先する政府の対応は間違っています」

 歴代のリーダーの無策を批判するのはジャーナリストの田原総一朗さん(86才)だ。

「現在は新型コロナ対人類の戦争ですが、これまで日本は『戦争をしないから有事は起こらない』と信じ込み、有事の対策を怠ってきました。Go Toで高齢者に“自粛”を求める根拠も極めて曖昧で、他国は緊急事態で命令に違反したら罰則や逮捕があるのに、日本にはそれがない。歴代の総理が曖昧な国づくりを進めてきたので、日本は有事に有効な対策を打てません。そのためGo Toも、どっちつかずの線引きにとどまり、かえって被害を広げるのです」

 政府が責任感を欠き、場当たり的な対応を繰り返し、社会の分断が進んでいく。医療ジャーナリストの石塚集さん(42才)は高齢者の不満を理解しつつ、「若者のがまん」にも目を向けてほしいと語る。

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