ミニゲレンデヴァーゲン評は正しいか
余談だが、第4世代ジムニーシエラはミニゲレンデヴァーゲンという評を集めていることについて、今回のテストドライブ中、いろいろなところでフォルムをよく観察してみた。
着座位置がホイールベース中央より後ろ寄りなところは「ジープ」的か
すると、実はゲレンデヴァーゲンとはあまり似ておらず、ボンネットやキャビンの長さ、高さ方向の比率はむしろ大昔の「ウィリスジープ」に近いものがある。オフロード走行の機能を超小型の車体に最大限凝縮してパッケージングしたがゆえのフォルムだろう。
もちろん屋根の淵につけられたレインガーターや丸目ランプなど、ゲレンデヴァーゲンを想起させるファクターは多々ある。が、単にそのデザインを縮小してもジムニーシエラのようにはならない。
本物の道具の持つ切れ味が大型クロスカントリー4×4にまったく引けを取らない存在感をにじみ出させていることが、ゲレンデに喩えられる最大の要因であるように感じられたことを付け加えておく。
高い悪路走破性を持つスズキ「ジムニーシエラ」