高津監督もゴルフの腕前は評判
オフに行なわれる「球団オーナー杯」で優勝常連の高津臣吾・監督(52)を筆頭に、ベテランから若手までゴルフ好きが揃うヤクルト。沖縄に送られたキャディバッグの持ち主については名前を伏せるが、せいぜい宿舎で素振りするくらいしか使い道はなさそうだ。
本業の野球では、ヤクルトは2年連続でセ・リーグ最下位。立て直しが急務だが、主力選手たちに危機感があるかは心配になる。なにしろ球団は、とても最下位チームとは思えない大盤振る舞いをしているからだ。FA権を獲得した山田哲人は7年40億円(推定、以下同)で残留を決め、「ライアン」こと小川泰弘は4年7億5000万円、石山泰稚は4年7億円、38歳の青木宣親にも3年10億円という好待遇だ。さらに新外国人選手としてメジャー通算77本塁打のサンタナ、ソフトバンクからは内川聖一を獲得した。
チーム再建に思い切った投資をしたともいえるが、これだけ金をかけられるのは親会社の本業が好調だから。コロナ禍で世界的に健康志向が高まり、「ヤクルト1000」など高額商品がよく売れたことで、2021年3月期の連結純利益は過去最高の400億円にのぼると予想されている。
コロナでゴルフができないことも、野球に専念する環境だと思えばプラスにできる。親会社の躍進を手本に、主力選手が高額年俸に恥じない活躍をできれば「業績急回復」も望めるだろう。