ライフ

何が不快にさせるのか認識していない 反省できない「失言」中高年

こんな人、確かにいる…(イラスト/友利琢也)

こんな人、確かにいる…(イラスト/友利琢也)

「女性が入る会議は時間がかかる」という発言で国内外から批判に晒された森喜朗氏。翌日の会見では発言を「撤回」したものの、「皆さまから邪魔だといわれれば、老害、粗大ゴミになったのかもしれないから、そうしたら掃いてもらえばいいんじゃないですか」と居直ったことも、火に油を注いだ。

「あの様子を見て、会社の上司を思い出した」と語るのは、食品輸入会社に勤める女性Aさん(32)である。

「会議の終わり頃になると決まって『最後に女性からの意見も聞きたいな』と、ニコニコしながら話を振る。本人は“女性に気を遣っている理解のある上司”のつもりなのだろうけど、その発言こそが問題になっていることにまったく気づいていない。ほんと、勘違いしています」

 精神科医の片田珠美氏が指摘する。

「根本的な問題は、失言であることを森氏がまったく理解していなかったことです。“何が女性や若者を不快にさせるか”をきちんと認識していないから、発言した後でも平気な顔をしていられる。悪いと思っていないから、批判されても反省できないのです。

 森氏自身、自分は“老害”だと開き直っていましたが、発言の直後は“自分を辞任させることはできないだろう”“自分は何を言っても結局は許される”とタカをくくっていた。そうした尊大さが透けて見えるから、さらに批判を浴びた。老化に伴って自分の感情を制御しにくくなるので、特に中高年は注意が必要です」

 森氏は今回の失言の際に〈これはテレビがあるから言いにくいんだが〉〈誰が言ったかは言いませんけれど、そんなこともあります〉と、“世間の目”を気にしているそぶりを見せた。これも嫌われる。

 機械メーカーに勤務する女性Bさん(23)は怒りを露わにする。

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
阿部なつき(C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
“令和の峰不二子”こと9頭身グラドル・阿部なつき「リアル・キューティーハニー」に挑戦の心境語る 「明るくて素直でポジティブなところと、お尻が小さめなところが似てるかも」
週刊ポスト
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン