国際情報

ロックダウンで置き去り 武漢ボランティア団体が1万頭のペット救助

武漢の動物愛護団体が注目を集めている

武漢の動物愛護団体が注目を集めている

 中国湖北省武漢市で、世界で初めての新型コロナウイルス患者が発見され、ロックダウン(都市封鎖)が実施されてから、1年以上が経った。この間、厳しい行動制限で多くの人々が自宅に帰れなくなったため、置き去りにされた1万頭ものイヌやネコなどのペットの命を救った動物愛護団体のボランティアたちの活動が、いまになって、ようやく脚光を浴びている。BBC放送などが報じた。

 この動物愛護団体は「武漢小動物保護協会」で、武漢市在住の杜範氏が立ち上げ、いまでは2000人以上がボランティアとして登録している。

 杜氏が同協会を設立したきっかけは、昨年1月のロックダウン後、SNS「微博(ウェイボ)」上で、の自宅に取り残されたペットの救済を求めるメッセージが多数発信されていたからだ。

「ロックダウンで、武漢市内に入れない。武漢の自宅にはペットが取り残されている。もう1週間もたっており、ペットフードも水も尽きているはずだ。市内にいる人でどなたか、私のペットを助けてほしい」といったメッセージが発信された。

 このようなメッセージを見た杜氏は自身もペットを飼っていることから、「ペットは家族の一員。見捨てることはできない」と同協会を立ち上げ、仲間とともに、ペットの救援活動を行うことを決めた。

 ウェイボ上の飼い主と連絡をとり、自宅の住所やカギの開け方などを教えてもらい、飼い主に自宅に入る許可を得て、残されているペットにペットフードや水などを与えた。

 多くのペットは、杜氏らが突然、部屋に入ってくると、警戒して逃げまどっていたが、携帯電話でのビデオチャットから、飼い主の声が聞こえると、杜氏らにすり寄ってくるペットも多かったという。

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト