翌31日(日)も1勝のみ。小倉の合馬特別では横山和騎乗の(1)イリスファルコンが果敢に逃げ切った。10頭立ての5番人気だったが複勝800円。ワイド(1)(4)も1880円ついた。
回収率74%。それでも直線での「そのまま!」のシャウト率は100%! ちゃんと逃げて直線で粘っている。逃げ3頭と目された根岸Sでも、目を付けた7番人気の戸崎の馬も直線半ばまでがんばった(15頭に抜かれて16着)。
シャウトと言えば先の瀬戸S。差し込んできた馬に「来るな!」と叫んだ。他馬に念を送ったってダメですね。でもこれも逃げ馬推しの常套句。他人のシャウトを、早く競馬場で聞きたい。
【プロフィール】
須藤靖貴(すどう・やすたか)/1999年、小説新潮長編新人賞を受賞して作家デビュー。調教助手を主人公にした『リボンステークス』の他、アメリカンフットボール、相撲、マラソンなど主にスポーツ小説を中心に発表してきた。「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆。
※週刊ポスト2021年2月26日・3月5日号