さらに水戸光圀といえば、『水戸黄門』として家臣の助さん格さんを引き連れての世直し旅で親しまれた人物。なんとこの解説でも助さん格さんのモデルといわれる介三郎と覚兵衛が。演じていたのが鷲尾真知子、浅利香津代、ふたりの女優で世間をあっと言わせた。『八代将軍吉宗』も『葵 徳川三代』も脚本はジェームス三木。おそるべき解説魂である。
なお、幕末の大河では、1998年『徳川慶喜』で、慶喜(本木雅弘)をよく知る町火消し「を組」の頭の女房おれんがいい味を出した。江戸っ子言葉で解説をするおれんにかかれば、西郷隆盛と勝海舟が会談し、江戸城無血開城が決まった劇的な出来事も「手打ちになったってわけだ」となる。庶民目線が新鮮だった。
『青天を衝け』では、今後、芝居心たっぷりの家康がどう解説してくれるのか。北大路家康は、なんだかうれしそうだし、次に何をしてくれるのか?楽しみになってきた。