息子は最初、美紀子と離れることを嫌がりましたが、美紀子に席を外してもらい、話を聞くことができました。幸い、隆弘は息子に厳しく当たることはないため、隆弘のことは好きだ、と言いました。続いて美紀子について尋ねると、

「ママは大好きだけど、最近、一緒にいてくれない時があって、僕が泣いても側に来てくれなくて。僕、ずっと泣いちゃう。それに、呼んでるのにこっちを向いてくれなかったりする」

 と打ち明けました。

「そんな時、どんな気持ちになる?」

 と私が尋ねると、息子は「悲しい気持ち」と答えました。心が傷ついている、ということです。このことを美紀子に伝えると、美紀子は涙ぐんでいました。

浮気を認め謝罪しなければ、夫婦の関係修復は不可能

 私は、私自身が隆弘を理解する必要があると感じ、次回のカウンセリングに隆弘に来てもらうことを美紀子に提案しました。隆弘が美紀子とやり直したい、という気持ちを持っているのか、浮気を認め、反省して謝罪する誠意があるのか。そして美紀子の今の心の状態、息子への影響、息子の心情を伝えた時に、自分が努力しなければ、という気持ちが持てる人なのか、変わろうと努力できる人間なのかを確かめるためです。

 隆弘は最初は嫌がっていたそうなのですが、美紀子が今も浮気を疑っていることと、離婚を考えていることを伝え、第三者を交えて話をしたいと告げると、カウンセリングに来ることに同意してくれたのです。

 私は、隆弘に、美紀子が浮気について確信を持っていることや、今後、夫婦関係を維持していくのは難しいと思っていることを伝えました。隆弘のスマホを見たことは伝えても構わないと美紀子から言われていたので、その事実も伝えました。そして、美紀子の精神状態についても伝え、

「かなり追い詰められているので、このままだと育児には間違いなく影響があります」

関連キーワード

関連記事

トピックス

元KAT-TUNの亀梨和也との関係でも注目される田中みな実
《亀梨和也との交際の行方は…》田中みな実(38)が美脚パンツスタイルで“高級スーパー爆買い”の昼下がり 「紙袋3袋の食材」は誰と?
NEWSポストセブン
5月6日、ニューメキシコ州で麻薬取締局と地区連邦検事局が数百万錠のフェンタニル錠剤と400万ドルを押収したとボンディ司法長官(右)が発表した(EPA=時事)
《衝撃報道》合成麻薬「フェンタニル」が名古屋を拠点にアメリカに密輸か 日本でも薬物汚染広がる可能性、中毒者の目撃情報も飛び交う
NEWSポストセブン
警察官になったら何をしたい?(写真提供/イメージマート)
警察官を志望する人の目的意識が変化? 「悪者を倒したい」ではなく安定した公務員を求める傾向、「事件現場に出たくない」人も 
NEWSポストセブン
カトパンこと加藤綾子アナ
《慶應卒イケメン2代目の会社で“陳列を強制”か》加藤綾子アナ『ロピア』社長夫人として2年半ぶりテレビ復帰明けで“思わぬ逆風”
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《2人で滑れて幸せだった》SNS更新続ける浅田真央と2週間沈黙を貫いた村上佳菜子…“断絶”報道も「姉であり親友であり尊敬する人」への想い
NEWSポストセブン
ピンク色のシンプルなTシャツに黒のパンツ、足元はスニーカーというラフな格好
高岡早紀(52)夜の港区で見せた圧巻のすっぴん美肌 衰え知らずの美貌を支える「2時間の鬼トレーニング」とは
NEWSポストセブン
事務所も契約解除となったチュ・ハンニョン(時事通信フォト)
明日花キララとの“バックハグ密会”発覚でグループ脱退&契約解除となった韓国男性アイドルの悲哀 韓国で漂う「当然の流れ」という空気
週刊ポスト
かつて人気絶頂だった英コメディアン、ラッセル・ブランド被告(本人のインスタグラムより)
〈私はセックス中毒者だったがレイプ犯ではない〉ホテルで強姦、無理やりキス、トイレ連れ込み…英・大物コメディアンの「性加害訴訟」《テレビ局女性スタッフらが告発》
NEWSポストセブン
お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二。9ヶ月ぶりにメディアに口を開いた
【休養前よりも太ってしまった】元ジャンポケ斉藤慎二を独占直撃「自分と関わるとマイナスになる…」「休みが長かった」など本音を吐露
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《TOKIO解散後の生活》国分太一「後輩と割り勘」「レシート一枚から保管」の節約志向 活動休止後も安泰の“5億円豪邸”
NEWSポストセブン
中山美穂さんをスカウトした所属事務所「ビッグアップル」創設社長の山中則男氏が思いを綴る
《中山美穂さん14歳時の「スケジュール帳」を発見》“芸能界の父”が激白 一夜にしてトップアイドルとなった「1985年の手帳」に直筆で記された家族メモ
NEWSポストセブン
STARTO ENTERTAINMENTの取締役CMOを退任することがわかった井ノ原快彦
《STARTO社取締役を退任》井ノ原快彦、国分太一の“コンプラ違反”に悲しみ…ジャニー喜多川氏の「家族葬」では一緒に司会
NEWSポストセブン