「歯周病治療に抗生物質を使用する方法には一定の効果がありますが、長期間、抗生物質を使用すると耐性菌でほかの病気になったときに抗生物質が効かないリスクがあることや副作用も無視できません。また、『次亜塩素酸電解水でうがいをすれば歯周病が治る』という治療法は、日本歯周病学会が有効性を否定しています」(岩澤さん)
また、歯周病の治療は歯科医の腕に左右される。岡田やよい歯科健診クリニック院長の岡田弥生さんは、自身が歯周病に罹患し、ほかの歯科で治療を受けた際、違和感を覚えることが多かったという。
「歯周病の治療はその原因となるバイオフィルムの除去が必要ですがこの技術の腕は玉石混交です。私が実際に治療を受けた中でもしっかりしていたのは1割程度。
レベル格差が大きい中でいい治療をしてくれるひとつの目安は治療した後、家庭で行うセルフケアについて丁寧に指導してくれるかどうかということ。歯ブラシが届きにくいところのバイオフィルムを除去するために、適切な道具を提案し、使い方を丁寧に教えてくれる歯科医院は信頼できるでしょう」
※女性セブン2021年4月8日号