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市川海老蔵 自身の公演で「制限撤廃、客席100%」の理由

なぜ市川海老蔵は客席100%の公演にこだわる?(時事通信フォト)

なぜ市川海老蔵は客席100%の公演にこだわる?(時事通信フォト)

 歌舞伎界では現在、新型ウイルス対策のため、客席を半数に制限している公演が多いが、人気歌舞伎俳優・市川海老蔵(43)が3月5~7日にかけて石川県で行なった自身の公演『古典への誘い』でその制限を撤廃。客席を100%埋める形で開催し、歌舞伎関係者の間で話題となっている。

「海老蔵さんは俳優たちが舞台に立てていないだけでなく、お客さんも『生の舞台』に飢えていることを気にしている。さらに昨年行なうはずだった『十三代目市川團十郎白猿』の襲名披露を今年何とか開催したいと思っている海老蔵さんは、その時に50%でやるわけにはいかないという気持ちもあるのでしょう」(歌舞伎関係者)

 海老蔵は3月7日付のブログでこう綴っている。

〈歌舞伎界としてはコロナ禍の中で初の100%に挑戦を致しました。結果は、よかったです、大入りでした、、涙。(中略)様々な意見はあるご時世ではありますが私は良かったと思います〉

 ただし、歌舞伎の興行主である松竹は、歌舞伎座で行なわれる公演に関して「当面の間は、従来の50%の座席使用を維持」(公式サイトより)という立場。地方公演とはいえ、なぜ海老蔵は100%の公演ができるのか。

「客席制限を維持する松竹のやり方に異論を唱える海老蔵さんは、最近では自身の公演の主催や制作を個人事務所で請け負っている。だから100%解禁が可能になったのです。6月の京都南座の公演『海老蔵歌舞伎』でも客席の間引きはせずにチケットを売り出すそうです。

 この公演では、海老蔵さんと(堀越)勸玄くん親子が、死んだ母親が息子のことを心配するあまり生き返り、皆にお別れを告げてまた息子の前で息絶える、という物語を演じる。まるで(小林)麻央さんと勸玄くんの関係を描いているようだと話題を集めており、100%の収容でもチケット争奪戦になるのは必至です」(同前)

 6月の京都南座『海老蔵歌舞伎』で製作を担う松竹に聞くと「南座公演の客席使用率は3月30日現在で、まだ検討中」とし、松竹が開催する今後の公演については「公演ごとに異なるが、4月・5月の新橋演舞場公演は、約85%の客席使用率になる」(広報室)とのこと。

 海老蔵の“にらみ”が松竹を動かした?

※週刊ポスト2021年4月9日号

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