そのほか、自宅から車で数分のファーマーズマーケットに、ドライブがてらに立ち寄って、新鮮な野菜や米などを購入するのも楽しみになっているという。生活の延長上にあそびがあるのが葉石さん流ソロ活のようだ。
ひとりで行動することに、これまで抵抗はなかったのだろうか。
「昔はありましたし、いまでもたまにあります。でも、いまは女性がひとりでいてもかつてのようには誰も気にしませんし、周りを気にするより、自分のやりたいことをして人生を楽しんだ方がいい。それで、“今日はひとりで行動するぞ”というときは、スイッチを切り替えるようにしています。そのためにちょうどいいのが朝風呂。近所に朝早くからやっている銭湯があるので、ひとりで通っています」
コロナ禍の影響で、ひとりで過ごす機会が否応なく増えた。その時間をどう楽しむか―気づいた人から人生が豊かになっているようだ。
【プロフィール】
葉石かおりさん(54才)/エッセイスト・酒ジャーナリスト。一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション理事長を務める。「酒と料理のペアリング」をテーマに講演や酒肴のレシピ提案を行っている。主な著書に『おひとりさまの京都』(ブックマン社)、『カッコイイ女は「おひとりさま」上手』(PHP研究所)など。
※女性セブン2021年4月15日号