「アナスク代表4校」の実態
代表的なアナウンススクールは、民放が運営する4校がある。「テレビ朝日アスク」、フジテレビの「アナトレ」、TBSの「TBS Voice」、日本テレビの「日テレ学院」だ。
各スクールの卒業生には有名アナが名を連ねる。ホームページに紹介された卒業生実績を見ると、例えばNHK・赤木野々花アナは日テレ学院、TBS・近藤夏子アナはアナトレ、フジの渡邊渚アナはTBS Voiceに通っていたと分かる。女子アナが「入社前は別の局のスクールで学んでいた」という事例は珍しくない。中には、“かけ持ち”で複数のスクールに通った例もあった。
気になる受講料は、例えばテレビ朝日アスクの「基礎科」は120分×10回の講義+入学金で9万6250円。日テレ学院の「アナウンサー養成短期クラス」は120分×11回+入学金で9万9000円。女子アナ志望の学生にとって、現役アナの直接指導料としては決して高くないということか。
【プロフィール】
森川夕貴(もりかわ・ゆうき)/上智大学卒業、2016年入社。『報道ステーション』『サンデーステーション』担当。
撮影/高橋定敬
※週刊ポスト2021年3月19・26日号