夫婦だからといって資産をすべて共有して把握しているとは限らない。むしろ父親か、母親か、どちらかが主導して管理していることのほうが多いだろう。多くを担っているほうの親が先に亡くなれば、残されたほうの親の生活資金、医療・介護費に充てられるはずのお金が失われ、子世代が相続できるはずだった財産もなくなってしまう。
医療・介護から、人間関係、日常生活、財産管理まで、「親がおひとりさま」になった時に生じる問題は数多くある。だからこそ、事前に親子で「備え」を話し合うことが重要になるのだ。
※週刊ポスト2021年4月16・23日号