芸能

田中邦衛の“恋人”児島美ゆきが語る「高倉健さんとの縁結び」

児島さん提供の貴重な「五郎とこごみ」の恋人ショット

児島さん提供の貴重な「五郎とこごみ」の恋人ショット

 田中邦衛(享年88)が亡くなり、多くの芸能関係者から追悼の辞が寄せられているが、なかでも特別な思いで悼んでいるのが女優の児島美ゆきだ。田中の代表作『北の国から』では、田中演じる黒板五郎と恋仲になるホステス「こごみ」を演じた児島は、私生活では高倉健と交際していたことがある。実は、その高倉との仲を取り持ったのが田中だったという。昭和を代表する2人の大スターとの「恋」と別れを、改めて聞いた。

 * * *
 4月2日の夕方、あの時は珍しく自宅で晩ご飯を食べていました。すると仲のいい編集者さんからLINEで、「田中邦衛さん亡くなったよ。大丈夫?」と連絡を受けたのです。ほとんど同時にニュースでも大きく取り上げられました。

 そのあと女優の友達から、「クニさん亡くなっちゃった……なんで死んじゃったのぉ」と泣きながら電話がかかってきたんです。あんまり泣くので私もこみ上げてきて、2人で泣いてしまいました。彼女も『北の国から』に出演していて、その時は現場でものすごくダメ出しされて落ち込んでいたんです。もちろん今ではそのダメ出しの理由がわかりますが、初めて『北の国から』に参加した私には、「そこまで言わなくても……」と思ってしまうくらいに彼女は絞られていました。

 そんなときクニさんは、いつも彼女の背中をポンポンと叩いて、「おーい、元気出せよ」「大丈夫だよ」と励ましていました。誰に対してもそういう人でした。だから、「クニさんのおかげですごく救われたのよ」と彼女が電話口で泣くのを聞いて、「本当にあんないい人はいないわね」と、私も涙がこぼれました。

 クニさんがそういう人だったから、純(吉岡秀隆)と蛍(中嶋朋子)も委縮せずに伸び伸び芝居ができた。あんないい芝居、普通の現場ではできませんよ。秀ちゃんは天才肌だったけれど、特に朋子ちゃんの場合はクニさんの温かい思いやりに助けられていたと思います。

『北の国から』の現場では、クニさんは本当に「隣のおっちゃん」みたいな感じで、五郎の格好のまま富良野の町に出かけていくんです。スタッフがハラハラするのをよそに、あのニット帽を「どこそこのお店に忘れてきた」とかね。あれだけ何十年も第一線で活躍していた人なのに、地元の人たちにも決して威張るところがなくて、いつも誰に対しても自然体なんです。だから私もそんなクニさんが大好きでした。

関連記事

トピックス

田久保市長の”卒業勘違い発言”を覆した「記録」についての証言が得られた(右:本人SNSより)
【新証言】学歴詐称疑惑の田久保市長、大学取得単位は「卒業要件の半分以下」だった 百条委関係者も「“勘違い”できるような数字ではない」と複数証言
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン
“高市効果”で自民党の政党支持率は前月比10ポイント以上も急上昇した…(時事通信フォト)
世論の現状認識と乖離する大メディアの“高市ぎらい” 参政党躍進時を彷彿とさせる“叩けば叩くほど高市支持が強まる”現象、「批判もカラ回りしている」との指摘
週刊ポスト
国民民主党の玉木雄一郎代表、不倫密会が報じられた元グラビアアイドル(時事通信フォト・Instagramより)
《私生活の面は大丈夫なのか》玉木雄一郎氏、不倫密会の元グラビアアイドルがひっそりと活動再開 地元香川では“彼女がまた動き出した”と話題に
女性セブン
バラエティ番組「ぽかぽか」に出演した益若つばさ(写真は2013年)
「こんな顔だった?」益若つばさ(40)が“人生最大のイメチェン”でネット騒然…元夫・梅しゃんが明かしていた息子との絶妙な距離感
NEWSポストセブン
前伊藤市議が語る”最悪の結末”とは──
《伊東市長・学歴詐称問題》「登場人物がズレている」市議選立候補者が明かした伊東市情勢と“最悪シナリオ”「伊東市が迷宮入りする可能性も」
NEWSポストセブン
日本維新の会・西田薫衆院議員に持ち上がった収支報告書「虚偽記載」疑惑(時事通信フォト)
《追及スクープ》日本維新の会・西田薫衆院議員の収支報告書「虚偽記載」疑惑で“隠蔽工作”の新証言 支援者のもとに現金入りの封筒を持って現われ「持っておいてください」
週刊ポスト
ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
【長野立てこもり殺人事件判決】「絞首刑になるのは長く辛く苦しいので、そういう死に方は嫌だ」死刑を言い渡された犯人が逮捕前に語っていた極刑への思い
NEWSポストセブン
米倉涼子を追い詰めたのはだれか(時事通信フォト)
《米倉涼子マトリガサ入れ報道の深層》ダンサー恋人だけではない「モラハラ疑惑」「覚醒剤で逮捕」「隠し子」…男性のトラブルに巻き込まれるパターンが多いその人生
週刊ポスト
問題は小川晶・市長に政治家としての資質が問われていること(時事通信フォト)
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン