お受験って、何を試験をしているのか?
選抜の仕方は大きく2つに分けられる。「ペーパー校」と「ノンペーパー校」である。
【ペーパー校(比較的ペーパーを重視している小学校)】
暁星小学校、成蹊小学校、白百合学園小学校、雙葉小学校、東洋英和女学院小学部、日本女子大学附属豊明小学校、立教女学院小学校、光塩女子学院初等科、洗足学園小学校、横浜雙葉小学校、精華小学校、桐蔭学園小学部など
【ノンペーパー校(個別テストを主としている小学校)】
立教小学校、学習院初等科、成城学園初等学校、玉川学園小学部、聖ヨゼフ学園小学校、捜真小学校など
※青山学院初等部は長年ノンペーパー校だったが、昨年はコロナの影響もありペーパーを実施。
「ペーパー校」、「ノンペーパー校」とも、運動、絵画制作、行動観察、面接などのテストが行われることは同様だ。これだけ選抜方法が異なっているので、模試はあっても、中学受験につきものの「偏差値」は存在しない。
小学受験統一模擬試験の様子(慶應日吉)
巷に流れるお受験「都市伝説」の誤解
よく、お受験に関して巷で信じ込まれている情報の中には、「都市伝説」まがいで誤解されているものも多い。
例えば、「私立小学校にはコネがないと入れないのでは?」といった噂だ。もちろん縁故関係の合格がまったくないとは言えないが、大半はイメージされている以上に公平な選抜が行われている。
また、「保護者がシングルだと合格できない」という話も飛び交っているが、今どき、そんなことを言っている小学校は受験生を集められない。専業主婦でもシングルでも共働きでも関係なく、選抜要素のほとんどは子どもの状態だ。子どもが「人の話を最後までしっかりと聞いて理解できるかどうか」がもっとも大切だといえよう。
「〇〇学園小の保護者面接は紺でなければダメ」といった話も聞くが、そう言っているのは主にデパートの面接服売り場。むしろ学校側は「なんで皆さん紺なのかしら?」と不思議がっているほどだ。