2018年8月、カナダ・トロントで母親と鍼灸クリニックに向かう羽生

2018年8月、カナダ・トロントで母親と鍼灸クリニックに向かう羽生

 しかし、その心配は杞憂に終わった。ショーが終わると、多くのスタッフから「出てよかった」「あんな笑顔は久しぶりに見た」と安堵の声が上がったのだ。

「羽生選手はリハーサルのときから終始リラックスムードで、ほかの選手と笑顔で写真を撮ったり、おしゃべりしたりしてとても楽しそうでした。見ていて、いい気分転換になっているのかな、と感じましたね」(SOI関係者)

 5月2日には、羽生選手と共演した15才の三浦佳生選手が、インスタライブで意外な“舞台裏”を明かした。

「ケータリングで席が羽生選手の隣になったとき、肉ばかり取っていた三浦選手は、“少ないね……野菜は?”と声をかけられた。三浦選手が“後で取ります”と答えると、羽生選手が“そんなんじゃニキビ治んないよ〜”“人のこと言えんけど”って言ってくれたそうです。羽生選手は“(大好物の)いちごと餃子だけを食べたい人生だった”とも話して、三浦選手を笑わせてくれたのだとか。ロッカーではほかの選手もまじえて、野球選手のモノマネで盛りあがったそうです」(前出・別のフィギュアスケート関係者)

 三浦選手は大先輩の羽生選手の方からフレンドリーに話しかけてくれたことに、感激しきりだったという。

「コロナの影響もあって、長く張りつめた緊張状態を強いられてきた今シーズン。羽生選手はブライアン・オーサーコーチとも離れて、選手としてもずっと孤独でした。最後にSOIで仲間たちと一緒に楽しんだことで、リフレッシュして次のシーズンに向かっていけるのでは」(前出・別のフィギュアスケート関係者)

 次は五輪3連覇がかかる北京五輪シーズンだ。

※女性セブン2021年5月20・27日号

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