絶対に謝らない人は、「男性よりも女性に多い」(片田さん)という。
「男性は間違った行動をすれば、会社や組織、ビジネスや社会の関係のなかで断罪され、自分の過ちに気づきやすい環境にあります。一方で早くから家庭に入っていたり、ママ友づきあいや近所づきあいだけで、社会との接点が少なかったりする女性は、間違いに気づきにくく、謝罪の必要性も感じにくい。身近なコミュニティーのなかで『あの人、謝らないよね』だけで済まされることが要因です」(片田さん)
精神科医の香山リカさんも続ける。
「男性は仕事やお金などで社会的評価を確立して、自分のコンプレックスを払拭することができますが、女性は“同じようなランクの人”とつきあいがちで周囲からの承認を得づらい。“強気の自分”を演じることで、自分のコンプレックスを払拭しようとしがちなのです。だからこそ、女性の方が日常的に人に対して強気になる人が多いのではないかと思います」
※女性セブン2021年5月20・27日号