ドラマ『俺たちの旅』(1975年・日本テレビ系)で、岡田奈々が主人公の回の挿入歌として使用された。歌詞は公募が原案
さにー:歌詞は暗いのにサウンドはポップだから、若かりし頃の燃え上がるような情熱を想起させるところがむちゃくちゃ好きで、私も入れるかどうか、悩みました~。
田中:1位は岡田奈々さんの『青春の坂道』(1976年)。これは、耳に入って来た瞬間、「あ、この曲好き」って。何も知らないのに震えるほど感動したんです。
さにー:最初ビビッときたのはメロディーですか?
田中:歌詞とメロディーに、「ああ、青春って本当にそんな感じ!」みたいな(笑い)。
半田:この曲はたぶんね。詞が先なんですよ。当時の歌謡曲って8割がた曲が先ですが、森田公一さんは、詞を読んで、それにふさわしいメロディーをつける天才ですよ。
さにー:私の2位は、岩崎宏美さんの『思秋期』(1977年)です。
田中:私もコレ、入れたかったー! 本当に名曲だと思う。
さにー:フフフフフ(笑い)。岩崎さんで好きな曲はたくさんありますが、すごい曲っていわれたら、『思秋期』がいちばん。カラオケに行ったときに母が歌い、あの転調を2回するところがたまらなくて。「この曲、私に頂戴」って母にお願いした思い出の曲です。
半田:その転調は『シェルブールの雨傘』が元歌です。ミシェル・ルグランというピアニストが作曲した世界的楽曲がマイナーメロディーで転調していく。聴いてみてね。
さにー:はい。聴いてみます! そして私の1位は、アッコさんの『あの鐘を鳴らすのはあなた』(1972年)です!
半田:ぼくはね、サビはもちろんだけど、出だしが好き、やさしくて。