■さにーさんの「昭和女性ポップス」マイベスト10
1位:和田アキ子『あの鐘を鳴らすのはあなた』(作詞:阿久悠、作曲・編曲:森田公一/1972年)
2位:岩崎宏美『思秋期』(作詞:阿久悠、作曲・編曲:三木たかし/1977年)
3位:ペドロ&カプリシャス『ジョニィへの伝言』(作詞:阿久悠、作曲・編曲:都倉俊一/1973年)
4位:ちあきなおみ『夜へ急ぐ人』(作詞・作曲:友川かずき、編曲:宮川泰/1977年)
5位:しばたはつみ『マイ・ラグジュアリー・ナイト』(作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお、編曲:林哲司/1977年)
6位:渡辺真知子『かもめが翔んだ日』(作詞:伊藤アキラ、作曲:渡辺真知子、編曲:船山基紀/1978年)
7位:大橋純子『サファリ・ナイト』(作詞:竜真知子、作曲・編曲:佐藤健/1978年)
8位:原田知世『天国にいちばん近い島』(作詞:康珍化、作曲:林哲司、編曲: 萩田光雄/1984年)
9位:河合奈保子『ラブレター』(作詞:竜真知子、作曲:馬飼野康二、編曲:若草恵/1981年)
10位:能瀬慶子『アテンション・プリーズ』(作詞:喜多條忠、作曲:浜田省吾、編曲:船山基紀/1979年)
【プロフィール】
さにーさん/1992(平成4)年生まれ。1970〜1980年代のヒット曲の情報サイト『あなたの知らない昭和ポップスの世界』を運営。昭和ポップスの魅力を伝えるため、ラジオやテレビにも出演。『らじるラボ』(NHKラジオ第1)で、『さにーのZOKKON!昭和ポップス』(毎月第2・第4金曜午前10時半~11時)を担当。
──では、2位から見ていきましょう。
半田:ぼくの2位は弘田三枝子さんの『マイ・メモリィ』(1977年)です。弘田さんは『人形の家』(1969年)が有名ですが、元はMIKOの愛称で「ポップスの女王」と呼ばれていました。『マイ・メモリィ』は作詞作曲も担当している。彼女がこんな上質なポップスを歌っていることを知ってほしいんです。
そして、1位は伊東ゆかりさんの『グリーン・ジンジャー・フライング』(1971年)。ゆかりさんは、弘田さんよりもキャリアが長く、1950年代から日本のポップス黎明期にかかわっています。この曲は1971年に発表したものですが、ソフトロックの名盤といわれています。そのキャリアと癒しの声に敬意を表しての1位です。
田中:こんな素敵なポップスが眠っていたとは、1970年代恐るべしですね!
私の2位は、和田アキ子さん『古い日記』(1974年)です。この時代に同棲を題材にした、安井かずみさんの作詞がかっこよくて興奮します。