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介護も看取りもカネ次第、拡大する「死に方」格差 入れる施設がない現実も

お金があっても不幸になる人

 ただし、お金があるからといって“幸せな死に方”になるとは限らない。

 大阪在住の80代男性は、転倒して大腿骨を骨折。入院から戻った後は、離れて暮らす長男夫婦を頼らずに施設での生活を選んだ。特養を第一候補としたが入居待ちだったため、資産から1000万円の入居一時金を払い、有料老人ホームに入居した。男性は、その判断を後悔しているという。

「施設の隣人と折り合いが悪く、半年後に特養に空きが出たので移りました。退去時に入居一時金の大半が戻ってくると思っていたら、500万円しか戻ってこなかった。こんな短期間で大金を失うなんて……」

 前出・横井氏は、“施設との相性が悪い”という相談を受けることが少なくないという。

「施設が提携する病院の処方薬が体に合わず、体調が悪化するケースなどがあります。家族も“親を人質に取られた状態”なので施設や医師に強く言えず、ストレスばかりが募っていく。

 退去したとしても、一時金は“3か月で半分償却”というルールの施設は多く、大半が戻ってこないケースも多い。事前のリサーチが大切です」

 介護は突然やってくる。前出の横井氏は「事前に施設の紹介業者に施設の評判を聞きたい。そうでなければ、地域包括支援センターに相談するなど、積極的に情報を集めることが重要」と語る。

 お金が足りなければ、情報で補う──「死に方」格差時代を賢く生き抜かなくてはならない。

※週刊ポスト2021年6月4日号

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