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長い待ち時間にエキストラ同士のおしゃべりがはずむ(もちろん、収録状況を気にしながら話すトーンは十分気遣う)

このドラマこれからもっともっと面白くなる!

 初回放送の前日、「明日の午後10時から始まるドラマは、私がモデルなんだって!」と私のFacebookで煽ったら、「絶対に見ます」というコメントがどんどん寄せられて、いつもの倍の“いいね”。

 そして、放送が終わると、メッセンジャーやLINEに「見たわよッ。女性週刊誌が舞台っていうのも面白いし、話の筋も面白い。テンポもいいし」「オバ記者の顔が浮かびました」「永作さんが着ている服は、洋裁好きで手作りってこと? だとしたら、オバ記者みたいですね」と、まあ来るわ、来るわ。みんな細かいところまでよく見ているのね。

 田舎の同級生Y子に用事があって久しぶりにLINEをしたときも驚かれた。

「たまたまテレビをつけていたらドラマが始まって、ちょっと見るつもりで見始めたら、面白くてとうとう最後まで見ちゃった。女性週刊誌だからあなたのことをチラッと思い出したけど、そのうち永作さんとあなたがダブって見えてきて……」だって。

 20代からのライター仲間のA子(61才)が「第1回から主人公が先輩と寝ちゃうっていうのもどうよ」ってメールしてくるから、「でも、昔はそんな人もいたじゃない。ほら、あの人とか、あの美人とか」と返すと、「思えばひどい職場ね」だって。そして、「でも不思議な熱気にあふれていて、そのぶん中毒性があって、なかなか足抜けできない職場なのも事実よね」ときた。ん~、なるほどたしかにその通り。

 私のシーンの収録後、永作さんにご挨拶したいと楽屋を訪ねようとしたら……感染対策なのね、ドアを開けっ放しにして、芳根さんとセリフ合わせをしていらしたの。

 その横顔は華やかな女優の顔でなく、真剣に丁寧にものづくりをしている人のそれ。とても声をかけられなかった。

 あのときのおふたりの顔を思い浮かべ、気がつくと正座をして毎週ドラマを見ている。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

取材・文/野原広子 撮影/浅野 剛

※女性セブン2021年6月3日号

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