──外食分野での対策は?
菊地:いままで我々は25兆円の外食マーケットの中で戦ってきましたが、外食、中食、内食すべてを合わせれば70兆円市場として考えることができる。コンビニエンスストアやECサイトなど、様々なライバルを相手に戦っていく必要があると考えています。
2019年12月から、家庭用フローズンミール「ロイヤルデリ」というオンライン販売サービスをすでに始めています。ロイヤルホストや専門店などグループで蓄積してきた「味」と「品質」をご家庭でも楽しんでいただけるよう努力していきたいですね。
【プロフィール】
菊地唯夫(きくち・ただお)/1965年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、1988年に日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)に入行。ドイツ証券会社を経て、2004年ロイヤルホールディングス入社。2010年3月同社社長、2016年3月に会長。
【聞き手】
河野圭祐(かわの・けいすけ)/1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。
撮影/山崎力夫
※週刊ポスト2021年6月4日号