男性器に装着すると浮世絵が浮かび上がるコンドーム(テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」より)

男性器に装着すると浮世絵が浮かび上がるコンドーム(テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」より)

 組織委は「IOCからは引き続き実施するよう求められている。配布方法は検討中」としており、ここでもIOCの言いなりだ。選手村での「濃厚接触」を助長するようなコンドーム配布に世論が怒るのは当たり前だし、このニュースが世界を駆け巡ると、中国やシンガポールなどアジア諸国からも「日本の組織委はおかしい」と批判的な報道が相次いでいる。

 しかも、配られるコンドームの一部には、男性器に装着すると浮世絵が現れるデザインのものまであり、ネット上には「浮世絵を体液まみれにするのか」「間違ったイメージが海外で広がる」「これがクールジャパンですか」と、失望と疑問の声があふれた。春画では男性器が誇張されて描かれることから、海外では「ウタマロ」という言葉が「巨根」を表す隠語として使われている。メーカーはジョークグッズとして作ったものだろうが、それを日本政府が外国人選手に配れば、日本人に対する差別や誤解を招く恐れもあるだろう。

 戦後、日本に乗り込んできたGHQ(連合国軍総司令部)は、日本政府にGHQ専用の売春宿を作るよう求め、軍人たちは飢えに苦しむ日本人を使役して、自分たち専用の酒場で連夜の宴会を楽しんだ。まさか敗戦から76年も経って、それとそっくりな屈辱的な光景を見るとは誰が想像しただろうか。これでも菅義偉・首相はまだ、「安全・安心な大会」と馬鹿の一つ覚えを繰り返して、五輪貴族による占領統治を受け入れるつもりなのか。

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