国内

優先接種を固辞、副反応を憂慮… 美智子さま、ワクチンで揺れた日々

コロナ禍で「おこもり生活」を徹底されている(2019年9月。東京・文京区)

コロナ禍で「おこもり生活」を徹底されている(2019年9月。東京・文京区。JMPA)

 ワクチンを打つべきか、打たざるべきか。接種のメリットとデメリットの間で揺れている国民は多い。そんななか、皇族方の1回目接種が明らかになった。上皇ご夫妻もまた、国民を慮り、接種への葛藤を抱えられていた。

 かつて誰も見たことのない光景に息をのんだ。天皇陛下と皇后陛下が、板張りの床に膝をつかれ、国民に言葉をかけられている──。長崎県にある雲仙普賢岳が噴火し、火砕流が街をのみ込んだのは、1991年6月3日だった。

 そのとき、当時の天皇陛下と美智子さまが避難所を慰問され、座り込む被災者の手を取り、語りかけられた姿は、「国民目線」の両陛下の姿勢を強く印象付けた。いまでこそ天皇皇后両陛下の“定番”の慰問のスタイルだが、当時は賛否相まって、衝撃的なことと受け止められた。あれからちょうど30年。自ら国民に寄り添われようとする上皇ご夫妻の姿勢は、いまもなお変わらない。

アナフィラキシー反応はあるのですか

 6月1日、皇居の門を何台かの黒塗りの車が通過した。上皇陛下の弟の常陸宮さまと同妃華子さま、寛仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまを乗せられた車で、いずれも65才以上の皇族方だ。皇居内にある宮内庁病院で、新型コロナウイルスの1回目のワクチンを接種されたという。ただ、そこに上皇ご夫妻のお姿と、皇室で最高齢である三笠宮妃百合子さまのお姿はなかった。

「上皇后美智子さまは、ワクチンを接種することにご抵抗感を抱かれていたといいます。1つはワクチン接種のメリットとデメリットについて熟考されていたこと。もう1つは接種のタイミングについてでした」(宮内庁関係者)

 コロナの流行が始まって約1年半、美智子さまは、皇族方の中でも群を抜いて徹底した感染対策を取られてきた。

「美智子さまは、“上皇さまに感染させてはならない”というお気持ちで、『おこもり生活』を徹底してこられました。外出は、基本的に仙洞仮御所(東京・港区)内のお庭のお散歩と、宮内庁病院への通院のみ。3月、ご友人の弔問のため半年ぶりに外出されるも、15分という短い時間だったといいます。側近と話すことも最低限にされ、娘の清子さんと顔を合わせるのも避けられています」(皇室ジャーナリスト)

 そもそも感染リスクが低い生活のなかで、ワクチンを接種する必要があるのだろうか。6月4日に98才のお誕生日を迎えられた百合子さまは、ワクチンを打たない選択をされたという。

「百合子さまはご高齢であるのに加え、お住まいの赤坂御用地での生活は感染する可能性が極めて低いといっていい。感染リスクと、ワクチン接種の副反応などで体調を崩されるリスクを天秤にかけた結果、『ワクチン接種はしない方がいい』という判断になったそうです。百合子さまご自身も納得されていると聞いています」(前出・皇室ジャーナリスト)

関連記事

トピックス

神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝の番組卒業から1年》中丸雄一、『旅サラダ』降板発表前に見せた“不義理”に現場スタッフがおぼえた違和感
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)の“過激バスツアー”に批判殺到 大学フェミニスト協会は「企画に参加し、支持する全員に反対」
NEWSポストセブン
主人公・のぶ(今井美桜)の幼馴染・小川うさ子役を演じた志田彩良(写真提供/NHK)
【『あんぱん』秘話インタビュー】のぶの親友うさ子を演じた志田彩良が明かすヒロインオーディション「落ちた悔しさから泣いたのは初めて」
週刊ポスト
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《いまだ続く広陵野球部の暴力問題》加害生徒が被害生徒の保護者を名誉毀損で訴えた背景 同校は「対岸の火事」のような反応
週刊ポスト
どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン