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国民に寄り添う姿勢であり続けられている(2020年3月。東京・港区。時事通信フォト)

 どのようなワクチンであれ、副反応のリスクは必ずある。ワクチンを打つかどうかは、感染を防ぐメリットと、副反応のデメリットを見極める必要がある。実際、日本国内でも副反応の報告は多数上がっている。頭痛、吐き気、倦怠感、アナフィラキシーショックなど多岐にわたり、なかには、接種直後に心筋梗塞やくも膜下出血で命を落とした人もいる。

 ワクチンと副反応の因果関係については目下研究が続けられているが、疑われているのは既往歴との関係だ。

「上皇陛下は昨年1月、意識不明で倒れられ、原因は不明とされています。美智子さまは2019年9月、乳がんの手術を受けられ、現在は指のこわばりが続いています。そうした事情からか、おふたりは副反応についてかなり関心をお持ちのようでした。ご自身でお調べになったうえで、皇室の医療を統括する皇室医務主管や、侍医長に積極的に『アナフィラキシー反応はあるのですか』といった質問を熱心にされていたそうです」(前出・皇室ジャーナリスト)

国民に充分な数が揃うまでは

 日本国内でワクチンの接種が始まったのは2月17日のことだ。当時、対象は医療従事者に限られ、4月12日に65才以上の高齢者約3600万人もそこに加わった。5月には東京と大阪に「大規模接種センター」が新たに設置され、国と自治体の両面で接種を進める構図になった。現在、「接種済みの人」は加速度的に増えている。

「宮内庁内では、2月の段階で、上皇ご夫妻への優先的な接種を進言する声もありました」と明かすのは、別の宮内庁関係者だ。

「進言は、『万一のことがあってはならないので、上皇ご夫妻はすぐにでも接種をするべきだ』という意図でした。しかし上皇ご夫妻は、『特別な扱いはされたくない』と優先的な接種を固辞されたのです。2月の時点では、対象者が医療従事者に限られること、その対象者にもワクチンが行き渡っていないことを憂慮されていたのだと思います。

 2009年の新型インフルエンザ流行時にワクチンが不足した際、前立腺がんの治療中で高リスクと判断された上皇陛下は接種を受けられましたが、美智子さまは、国民に行き渡るほどワクチンの数が充分に揃うまで接種は受けないという判断をされました」

 接種対象が高齢者に広がってからもなお、上皇ご夫妻は接種を躊躇されていたという。

「上皇ご夫妻は、『ネット予約ができない』『電話予約の窓口がパンク』など、満足に接種が進んでいない社会情勢を認識されていたため、『多くの国民より先にワクチンを打つのは申し訳ない』という思いでおられたようです。ただ、最終的には、おふたりが接種をされないとほかの皇族方に影響が出るということで、接種を了承されたという経緯がありました」(前出・宮内庁関係者)

 上皇ご夫妻は6月1日、仙洞仮御所で接種を受けられたという。悩み抜かれたうえでの接種の事実を国民に知らせたことも、上皇ご夫妻のご意思とみられる。

「当初、宮内庁は皇族とはいえ個人情報なので、ワクチン接種については公式発表するつもりはないというスタンスでした。しかし上皇ご夫妻は、ワクチン接種に不安を抱いている国民のためにも、ご自分たちの情報が伝わる方がいいと考えられたのだと思います。報道という形で“非公式”にでも伝わることで、国民がワクチンを安心して接種できるメッセージになると考えられたのではないでしょうか。

 実際にここ数日、接種を迷っていたが、上皇ご夫妻も受けられたので打つ決断をしたという高齢者の声も聞いています」(前出・宮内庁関係者)

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