天皇皇后両陛下と愛子さま(写真/宮内庁提供)
ところが、眞子内親王と小室圭氏の結婚問題で状況が変わった。前出の宮内庁担当記者の指摘だ。
「秋篠宮夫妻は女性宮家創設にナーバスになられている。もともとは眞子さまと佳子さまに皇族に残って悠仁さまを支えてほしいというお気持ちがあったのですが、小室さんとの結婚問題で、女性宮家が創設されて小室さんが皇室メンバーになることに国民の多くの理解が得られる状況ではない。しかも、眞子さまは小室さんと結婚して皇籍離脱することを望んでいるが、佳子さまだけ女性宮家をつくると姉妹で民間人と皇族とに立場が分かれるという状況が生じる。
さらに紀子妃殿下が悩んでいらっしゃるのは、小室さんの問題をきっかけに愛子さまの女性天皇を待望する世論が高まっており、悠仁さまの立場に影響することです」
有識者会議の専門家ヒアリングでも、八木秀次・麗澤大学教授が女系天皇をめぐる議論で小室圭氏を念頭に「(女系継承は)例えば眞子内親王のお相手との間に生まれたお子さんが天皇になる」と指摘(議事要旨からは削除)するなど、眞子内親王の結婚問題が政府の議論に影響を及ぼしているのは間違いない。
※週刊ポスト2021年7月16・23日号