中国の経済専門誌「財新」によると、電力不足は広東省では極めて深刻で、広東省政府は今後の電力の使用計画について「今年は広東省全体で電力供給不足に陥り、とくに乾期から雨期への季節の変わり目と、真夏のピーク期には電力供給の状況が厳しくなる。そのため、ピークシフト(電力の消費量が多い時間帯から少ない時間帯に活動を移すことで、電力消費量の波を平準化させること)によって電力消費を制限する可能性が高い」と警告している。
同誌は今年に入っての電力危機の大きな要因として、「火力発電のための石炭不足」を挙げている。中国の主要な石炭生産地域である雲南省では5月下旬時点の石炭備蓄量はわずか50万トンで、中国の電力不足危機は長引きそうだ。