芸能

『TOKYO MER』鈴木亮平は、西郷どん、テセウスを超える当たり役

重要な役柄で全米デビュー(写真/GettyImages)

“当たり役”が続く鈴木亮平(写真/GettyImages)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、今期の夏ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)で主演を務める鈴木亮平について。

 * * *
 東京五輪開催中も欠かさず見ているテレビドラマがある。鈴木亮平主演の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』だ。同じように毎週このドラマを楽しみしている人は多いようで、7月から放映された5話までの視聴率はすべて2桁を超えているという。その好調ぶりを支えているのは、ドラマの舞台を病院内の救急科や手術室ではなく、災害や事故現場という外部でのスピード感溢れる展開や、鈴木亮平さんらを起用したキャスティングのうまさだろう。

「TOKYO MER」は、東京都知事の命で新設された救命救急のプロフェッショナルチームで、MERはモバイルエマージェンシーの略。チームは、最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両「ERカー」で重大事故や災害、事件の現場に駆け付け、“1人も死者を出さないこと”というミッションの元、命を救うために危険な現場に勇猛果敢に飛び込み奮闘する。

 鈴木さん演じるスーパー救急救命医・喜多見幸太は「待っているだけでは、救えない命もある」というセリフとともに、毎回、自ら進んで危険な現場に飛び込んでいく。そこには何の迷いも躊躇もない。傷病の緊急度や重症度に応じて治療の優先度を決める「トリアージ」は的確で素早く、重傷の負傷者にはまず「大丈夫ですよ」と優しく声をかけ、例え意識がなくても注射をする時には「チクッとしますよ」と気遣う姿もある。

 治療を始めれば、医療技術は「私、失敗しないので」という名セリフで知られる米倉涼子主演『ドクターX』(テレビ朝日系)の外科医・大門未知子並みだ。おおよそ世間がイメージする治療してもらいたい医者の理想像に近いのではないだろうか。

関連記事

トピックス

財務省の「隠された不祥事リスト」を入手(時事通信フォト)
《スクープ公開》財務省「隠された不祥事リスト」入手 過去1年の間にも警察から遺失物を詐取しようとした大阪税関職員、神戸税関の職員はアワビを“密漁”、500万円貸付け受け「利益供与」で処分
週刊ポスト
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト