芸能

梅宮辰夫さん、50年前の告白 華麗なる女性遍歴に隠された「色男の弱さ」

梅宮辰夫さんが50年前にした告白を振り返る(写真/共同通信社)

梅宮辰夫さんが50年前にした告白を振り返る(写真/共同通信社)

 今年で創刊52周年を迎えた『週刊ポスト』。1969年の創刊当初から始まった人気連載が『衝撃の告白』だ。銀幕の大スターや渦中の人物が赤裸々に語った証言はまさに“衝撃”の連続で、『週刊ポスト』の躍進に大きく貢献した。当時、彼らはどんな思いを吐露したのか。1971年6月18日号に登場したのは梅宮辰夫。甘いマスクでモテモテだった梅宮だが、プレイボーイと呼ばれることには葛藤があったという。当時の記事から梅宮の告白を振り返る。

「知っている女の数はよくわからないけど、百五十人ぐらいかな。でもおれはプレーボーイじゃないよ。この看板だけはなんとしてでも取りはずしたいと思っているんだ」

 日本大学法学部在学中の1958年に東映ニューフェイスに合格後、梅宮辰夫は取材時点で132本もの映画に出演していた。1968年から始まった『不良番長』シリーズが大人気となり、看板スターの座に君臨。1970年、山城新伍とのコンビで『夜遊びの帝王』が公開され、主題歌も担当。幾人もの女性との噂が持ち上がった梅宮について、『衝撃の告白』では3人が回想している。

 1968年12月に梅宮と結婚したものの、半年弱で離婚した銀座のクラブ『姫』のホステスだった大門節子は「別れた私が、歌手として歩みはじめ、マスコミでさわがれだす。スターの彼よりも脚光を浴びる。そのことに彼は耐えられない」と貶した。

 交際4年半で半同棲もした久保菜穂子は「私にとっては、学ぶところの全然なかった人ね。(中略)過去のある日、スーと通りすぎていった人という記憶だけが、かすかに残っているだけです」と言い切った。

 梅宮が最近惚れたという離婚歴のある松尾和子は「お酒の好きな私には、気がねなくつきあえる、かっこうの飲み友だちですわ」と恋愛対象外だと突き放した。

 女性遍歴を振り返りながら梅宮は自己分析を始めた。

「影の部分に魅かれながら、結局は、その影によっておれは押し潰されてしまっている。女はもっと弱いはずなのに、おれにすがろうとはしてくれない」

 そして、逃れられない心理に気付く。

「男のおれのほうがよっぽど弱いのかもしれない。別れた後で、おれはいつも『あの女、今ごろ何をしてるかな? 幸せにしているかな?』って思うんだもの」

 精神的に女性にのめり込むという梅宮は、意外にもセックスには淡白だという余計な告白も厭わなかった。

「いちどだけ枕もとに時計を置いてやったことがあるけど、二十分ももたなかったものな。税金のことなんか考えて気を散らしたけど駄目だった」

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン