芸能

夏木マリ、「強き女」の変遷 悪霊役から朝ドラヒロインまで

 深作欣二監督のこだわりで怨霊メイクも凝りに凝って二時間以上かかり、あまりの迫力に薬師丸ひろ子は撮影以外で玉梓に近づくことはできなかったという。この映画は1984年の邦画配給収入一位。トップアイドル薬師丸の姫とともに、玉梓も多くの人の心に残ったのだった。

 平成以降では、『奥さまは魔女』で、かわいい魔女(米倉涼子)のママ役も印象的。娘が普通の人間のダーリン(原田泰造)と結婚したことが気に入らず、ママは長いまつ毛をシバシバさせて「新郎はチンパンジー、仲人はゴリラ」などと悪口を言う。

 大河ドラマ『義経』では、平家や源氏を操ろうと暗躍する後白河法皇のそばにいる丹後局。歴史上、珍しく政治にも口を出した女性として知られるお局様だ。そして、岸和田育ちの小原糸子が洋装店を開き、三人の娘をデザイナーに育て上げるまでを描いた朝ドラ『カーネーション』で晩年のヒロインに。映画『大コメ騒動』では、米の高騰に怒り騒動を起こす嫁のよき理解者である姑も演じている。

 いつ出てきても最強。モネもまだまだサヤカを頼りにしそうだ。悪でも意地悪でもどこか可愛いのがミソ。次に何を演じてくれるか、期待させるベテランである。

関連記事

トピックス