沢尻らと写る写真も

沢尻らと写る写真も

 なぜそうなったかも説明されていて、自分の過去を振り返るとすぐに納得。自分の過去の問題の答え合わせができたようで、とてもスッキリしたんだわ。その一点で私はDaiGoに感謝しているの。会う機会があったら直接、お礼を言いたいといまも思っている。

 だけど、去年あたりから、かなり興味を引かれるタイトルの動画でも見なくなったんだよね。理由は、お金の話と他人への批判ばかりしすぎると感じ始めたから。理由はわからないけれど、メガトン級の成功者の彼が、なんだかとても追い詰められているように私には見えたの。

 誰しもそうだけど、若いうちは勝ち負けにこだわって、誰かの成功を妬んだり目を背けたりするけど、年をとると“自分の身の丈”を知るというのかね、努力をして得られるものと、そうでないものがわかるようになるのよ。そして、あがき疲れると、親・きょうだい・ご先祖さまを思い浮かべ、「まあ、こんなものか」と納得してから、「さあ、もうひと踏ん張りするか」と立ち上がる。

 ちなみに私は、彼が嫌う週刊誌記者を43年も続けてきたけれど、途中、身から出たサビで生活困窮者になって、時給いくらのパートタイマーになったことが2回、いや3回か。生活保護申請の仕方を区役所に聞きに行ったこともある……と、オバさんの失敗自慢をしてもしょうがないけど、まあ、人生いろいろあるわね。

 そうそう。彼がこだわっている、自分の納めた税金の使い道だけど、8月初めから私は茨城の実家に帰って、93才の母親を自宅介護しているの。それでわかったのが、介護保険制度の素晴らしさよ。

 なにせ、1割負担でヘルパーさんも、自宅入浴も、訪問看護もしてもらえるのよね。てことは、ほとんどお金のことは考えずに、親の健康状態を心配していられるのよ。それにヘルパーさんの優秀なことと言ったら。私、毎日、仏壇に手を合わせるようになったもんね。

 DaiGoは「今後、ホームレスや生活保護受給者への理解を深めたい」みたいなことを言っているらしいけど、ぜひ介護の世界も見てほしい。できれば、自分の体で何か実体験してほしいなぁ。理屈だけで見るには、世の中、複雑で面白すぎるから。

 そうそう。五輪で株を大暴落させたお騒がせおじさんといえば、名古屋市長の河村たかしや張本勲もそうね。懸命にがんばったメダリストたちへの狼藉に批判が止まないけど、いい年をしたおじさん(おじいさん?)が晩節を汚す様はどこか痛々しくもある。メダルを渡されるや秒殺でかじっちゃったのも、久しぶりにカメラに囲まれてはしゃいじゃったのよね、きっと。まぁ、しょうもないことをしたとは思うけど、日本中で「エンガチョ」するのはどうかと私は思うなぁ。(文中、敬称略)

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2021年9月9日号

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