新型コロナウイルスワクチンの接種会場前で並ぶ若者たち(時事通信フォト)
これほど短期間での4回接種に効果はあるのか。ナビタスクリニック理事長の久住英二医師が解説する。
「基本的には2回の接種で高い免疫を獲得できるので、3回目以降は自己免疫疾患で免疫抑制剤を使用している人など、一部の人に限るほうがよいと考えられます。4回目となると効果も判然としないため、いっそう慎重になるべきです。
なお、3回目以降は前回接種の半年後以降に打つのが効果的と考えられており、Aさんのようにひと月ごとに打ってもあまり効率的ではないように感じます。3回目以降も副反応が出なかったという点も気になる。一般的には接種回数を重ねるごとに副反応は出やすくなるもので、Aさんの場合はそれまでの接種による免疫獲得がまだ確立されていない可能性が考えられます」
再びA氏が語る。
「そうは言っても、新しい変異株も出てきているし、やっぱり感染は怖いですよ。追加接種の機会があれば、5回目も打ちたいと思っています」
※週刊ポスト2021年9月10日号
イスラエルでは3回目の接種が始まっている(写真/AFP=時事)