先生がそこで引き下がってくれればいいけど、一回答えれば終わりという便利な仕組みになっている総理大臣の記者会見と違って、続けて聞かれるかもしれない。「たくさん時間があったのに、何もしていなかったんですか?」なんて菅総理もギクッとしそうなツッコミが飛んできたら、こう答えよう。
「そのようなご指摘はあたりません。誤解を招いたとしたら、申し訳なく思います」
先生が不満そうだったら、「私なりに丁寧に誠実に夏休みにのぞんでまいりました」と付け加えてもいいかもね。そのあと、先生はきっと「いつまでに書いてくるつもりですか?」と聞いてくるだろうけど、うっかり具体的な日にちを答えちゃダメだよ。
「そういう中で、各方面と調整と取りながら全力で取り組んで、一日も早く安心安全な学校生活を実現したいと思います」
菅総理を見習ってあいまいな答え方をしておけば、とりあえず時間が稼げるからね。あるいは「しっかり受け止め、真摯に対応していきたいと思います」でもいいかな。
先生もなかなか手ごわくて、「3日後の〇曜日までには提出してください。できますね?」と一方的に期限を決めて、こっちの返事を求めてくるかもしれない。「できません」とは言えないし、うっかり「できる」と言っちゃったら追い詰められちゃう。そんなときに便利なのが、このフレーズさ。
「仮定の質問にはお答えできません」
ここまでやれば、先生も呆れて「もういいから、席に戻りなさい」と言ってくれるんじゃないかな。せっかくだから、最後の決めゼリフも繰り出しておこう。
「読書感想文の完成、それが、小学〇年生である私に課された責任であると考えます」
これでバッチリ! 紹介したセリフは、気の抜けた表情を浮かべながら、張りのない声で言うのがコツだよ。ただ、そんなやり取りを聞いていたクラスのみんなからの好感度や支持率がダダ下がりするリスクは、覚悟しておいたほうがいいかもね。
まだ自由研究ができていないチビッコは、この記事を参考にして「菅総理のフレーズに学ぶ、宿題をやっていないときの言い訳のコツ」なんてのをまとめてみたらどうかな。お父さんやお母さんにも、ぜひ教えてあげてね。きっと「なるほど、仕事の期限が守れなかったときはこれでいこう!」って喜んでくれるよ。お小づかいもゲットできるかも。
この記事を読んでくれている大きなお友だちも、よかったら会社などで活用してください。ただし、信用や人望や職を失ったとしても、それは自己責任ってことで。「コノヤロー、適当なこと言いやがって!」というご指摘は……わりとそのとおりです。