ライフ

石原壮一郎氏が提言「夏休みの宿題が終わっていないチビッコたちへ」

政治ニュースで「匿名コメント」が多用される理由とは(時事通信フォト)

国民が仰ぐべき存在であってほしい(時事通信フォト)

 内閣総理大臣は国家の指導者、に位置づけられる。ならば、とコラムニストの石原壮一郎氏が提言した。

 * * *
 やあ、チビッコたち! もうすぐ夏休みもおしまいだね。住んでいる町によっては、もう2学期が始まってるかな。コロナのせいで、夏休みが伸びたりオンライン授業になったり、クラスが半分ずつ交代で学校に行ったりする学校も多いみたいだね。

 いろいろあるけど、とにかく元気に二学期を楽しもう。えっ、ノンキなこと言わないでくれって。いいじゃないか、子どもなんだからノンキで。しかめっつらしてあっちこっちに文句を言うのは、そうすることが好きなタイプの大人に任せておけばいいのさ。

 だけど、もしかしたら「えー、二学期を楽しむどころじゃないよ……」なんて暗い気持ちになっているチビッコもいるんじゃないかな。そう、夏休みの宿題が終わっていないそこのキミ。このまま二学期が来たら、たいへんなことになっちゃうよね。

 これを書いているボクも、原稿はいつもギリギリになるまで取りかかれないから、気持ちはよくわかるよ。言ってみれば仲間だね。仲間のよしみで、いいことを教えてあげよう。先生に「どうして宿題をやってないんですか!」と叱られたときに、こう答えれば大丈夫っていう魔法のセリフさ。

 まさか、そんな都合のいいセリフがあるわけないよって。いやいや、大丈夫。だって菅総理大臣のセリフをお手本にしているんだから。総理大臣と言えば、日本でいちばんエライ人だよね。そんなエライ人が、日本中の人が見ている記者会見とかで堂々と何度も使っているんだから、頼りになるセリフに決まってるよ。さっそく、紹介するね。

 たとえば、読書感想文が書けてなくて、先生に「どういうことですか?」と聞かれたときには、こんなふうに答えてみよう。

「今、ご指摘をいただきました件でありますけれども、家族や友だちのご協力をいただきながら、この危機をなんとしても乗り越えていく。そうした決意にかわりはありません」

 まだ書けてないことをどう思っているのか、これからどうするのかはまったく語っていないけど、そんなことは気にしなくていいのさ。とりあえず決意を示せば、いつも菅総理がやっているように、その場をごまかせるからね。

関連記事

トピックス

谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン