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中田翔獲得で巨人の戦力は本当にアップ?「聖域」扱いなら不協和音の火種に

7番、8番の打順を受け入れられるか

 巨人は中田を再生するためのチームではない。原監督は2018年オフの就任時、「巨人軍ではなく個人軍になってしまっては困る」と選手のチームへの忠誠を求めた。しかし、不調の中田を使い続ければ、原巨人は“個人軍”になりかねない。

「長嶋茂雄監督の第2次政権時代、FAや外国人補強で他球団なら4番を任せられる打者ばかりが集まったが、戦力に勝ち星が比例するとは限らず、連覇は一度もなかった。当時の巨人は新加入の選手が打てなくてもレギュラーで起用され続け、オフになればまた新たな大砲を獲る。この繰り返しに若手のモチベーションは下がり、チームも硬直化した印象です。

 それを選手や評論家、コーチとして見ていた原監督は反面教師として、自らが指揮官になると大物選手でも打てなければベンチに下げ、若手を抜擢する『実力至上主義』を取った。つまり『聖域』を作らないようにしたのです。だから、2006年からの2次政権で2度の3連覇を達成し、一昨年からの3次政権でも2連覇を成し遂げられた」

 今年も原監督は中軸の丸佳浩を不調のためにFA移籍後初めて2軍に落としたり、エースの菅野智之を7年ぶりに2軍で登板させたりするなど聖域のない采配を見せてきた。

「中田は28日の中日戦ではスタメン落ちしましたが、今後どう調子を上げていくか。今まで当たり前のように4打席もらってきた選手が、代打で結果を残すことは容易ではない。もしこれから原監督が調子の良くない中田を頻繁にスタメンで起用すれば、選手の間には不満が溜まっていくでしょう。

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