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懐かしい!? モニカ・ルインスキー監修の暴露映画が公開

貴重な二人のツーショット。ホワイトハウスのクリスマス・パーティのワンシーンだが、この頃に「不適切な関係」に陥った(CNP/時事通信フォト)

貴重な二人のツーショット。ホワイトハウスのクリスマス・パーティのワンシーンだが、この頃に「不適切な関係」に陥った(CNP/時事通信フォト)

 それからは彼女の太りやすい体質に目を付けたダイエット商品のコマーシャルに採用されたり、オリジナルバッグを扱うオンライン・ショップを開設したりしたが、激しいバッシングに耐え切れずにイギリスに「逃亡」。名門ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで2007年に社会心理学修士号を取得する。修士論文のタイトルは「公平な陪審員を求めて:第三者が与える効果と公判開始以前のパブリシティの探求」だった。

 極度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)で何度も自殺を考えたというモニカさんは現在、「ネットいじめの危険性」を訴える活動を行っている。アラフィフになった今も独身だ。「寝取られ妻」となったヒラリー・クリントン氏からは「精神的欠陥がある女」と罵倒されたこともあるが、2016年の大統領選挙ではヒラリー氏に票を投じたといい、今も熱心な民主党員だ。

 FXの契約戸数は8920万、ケーブルテレビ視聴者の96.7%を占めている。この映画は、共和党と民主党が激しく攻撃しあう目下の政界にも影響を与えるのだろうか。ワシントンの情報筋は苦笑いしながらこう解説する。

「米人口の半分は40歳以下で、彼らにとってクリントンは歴史上の人物だ。2016年の大統領選でトランプがヒラリーを破ったことで、政治の世界ではケリはついている。中高年層が、そうそう、こんなスキャンダルもあったな、と観るだけだろう」

 良くも悪くも、しょせん過去の話ということか。

■高濱賛(在米ジャーナリスト)

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