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血流が悪いとコロナ感染時も重症化しやすいと指摘される

青魚は缶詰で、生なら旬のものを

 最も多くの票を集めたのは納豆。管理栄養士の金子あきこさんは少量でも毎日食べることを推奨する。

「たんぱく質分解酵素である『ナットウキナーゼ』には血栓を溶かす働きが。定期的に摂取することで血流がよくなるため、一口であっても毎日食卓にのせてほしい」

 3位のさばや5位のいわし、9位のさんまと、青魚の健闘ぶりも目立った。その理由は血液をサラサラにし、血栓ができるのを防ぐEPAと呼ばれる良質な油分が豊富なこと。刺身からフライまで、さまざまな調理法があるが専門家からは、“缶詰”を強く推す声が多く寄せられた。

「缶詰は調理する手間がなく、手軽に食べられるうえ、生の魚よりも栄養価が高いものもある。たとえばさば缶は生のさばよりもEPAの含有量が多い。缶詰の種類によってもその量は異なり、水煮缶よりもみそ煮缶の方がより多く含まれるものが多いといわれています」(管理栄養士の望月理恵子さん)

 管理栄養士の則岡孝子さんも、いわし缶に一票を投じた1人。

「水揚げ量の多い旬の時期にパッケージされているため、いつ食べても栄養価が高い。EPAのに加え、同様の働きをするオメガ3脂肪酸であるDHAがバランスよく含有されているのも、いわし缶の優れた点です。

 そのまま食べてもいいですが、これらの栄養素は煮汁にも溶け出しているため、炊き込みご飯やパスタの具材にするなど、煮汁ごと食べられる料理にすれば、余すところなく栄養を取り入れることが可能です」(則岡さん)

 たんぱく質や魚に加えて、野菜も血流をよくするための重要な役割を担っている。とりわけ2位にランクインした玉ねぎには、血液サラサラ効果がある香気成分の「アリシン」のほか、動脈硬化の予防などに役立つ「ケルセチン」と呼ばれるポリフェノールの一種が含まれている。まさにいいことずくめの最強食品だが、調理法には注意が必要だ。管理栄養士の小島祥子さんが言う。

「アリシンは刻んだり、すりおろしたりすると活性化しますが、水に溶け出すことと熱に弱いことが弱点です。そのため水にさらしたり、加熱したりするとアリシンの量が減ってしまう。

 ただし、刻んでから15分ほど空気に触れさせてから調理すれば、加熱しても壊れにくくなるという特徴があります。そのため加熱して使う場合は刻んでから調理を始めるまで、少し時間を置くことを意識してほしい」

 7位にトマトがランクインした理由は、“赤い色”にある。

「トマトの赤い色は、カロテノイドの一種である『リコピン』という色素によるもの。リコピンには強力な抗酸化作用があり、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぎます。血管の壁を強化して血圧を下げる効果のあるビタミンPも含んでおり、血の巡りをよくするためには欠かせない野菜です」(則岡さん)

 リコピンは油を加えると吸収率が上がるという特性があるため、油で加熱調理するかオリーブオイルをかけてサラダ風に食べるのが正解だろう。

※女性セブン2021年9月16日号

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