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2021.09.14 07:00  週刊ポスト

ヤクザも黙るリーゼント刑事 立て籠もり事件であわや殉職の危機も

暴走族も一目置く刑事になった

暴走族も一目置く刑事になった

 別の立て籠もり事件では犯人に刃物で斬りつけられ九死に一生を得るなど、秋山氏の刑事人生は修羅場の連続だった。

 一方、捜査と並ぶ重要任務の「取り調べ」では、被疑者の懐に入り込み、数々の自供を引き出してきた。それには、秋山氏ならではの流儀がある。

「どんな凶悪犯でも生まれた時はみな真人間です。私は取り調べ中、被疑者の生まれ故郷によく足を運びました。実家から小学校までの道のりを歩き、被疑者が子供の頃に立ち寄った店や公園に立つのです。取調室でその話をすると、被疑者は子供の頃を思い出す。やがて涙を流し、『すみませんでした』と心を開いていきました」

 秋山氏の人間味あふれる姿勢は、かつての非行少年たちからも慕われる。

「解散させた暴走族の少年が社会人となり、結婚式に呼んでくれたことがあります。披露宴では族OBと一緒のテーブルで、この風貌のせいか、知らない人に“リーダー”と間違われましたが(笑)」

【プロフィール】
秋山博康(あきやま・ひろやす)/1960年7月、徳島県生まれ。1979年、徳島県警察採用。交番勤務、機動隊を経て刑事畑を歩む。県警本部長賞、警視総監賞ほか受賞多数。退職後は犯罪コメンテーターとして活動。YouTube「リーゼント刑事・秋山博康チャンネル」が好評。

※週刊ポスト2021年9月17・24日号

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