芸能

“天然キャラ”覆した岸優太  出演ドラマで“演技派”の実力発揮

“天然キャラ”だけじゃない岸優太の魅力とは?

“天然キャラ”だけじゃない岸優太の魅力とは?

 平均視聴率2ケタを維持し、無事最終回を迎えたドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)。主演の波瑠(30才)や田中圭(37才)など錚々たる人気キャストが集結した本作だが、その中でも演技経験が少ない岸優太(25才)の演技に驚かされた人が多かったようだ。最終回後には、「岸くんの演技力がやっぱり凄い」「これを機に俳優として大活躍してほしい」といった声が多く上がった。岸の魅力について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。

 * * *
 ドラマ『ナイト・ドクター』での岸優太の“演技派”の一面に注目が集まっている。バラエティ番組などで見せる“天然キャラ”の印象が強い彼だが、本作で演じた新米医師・深澤新役では、普段のイメージを大きく覆してくれた。

 本作は、ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)や『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)などの医療ドラマを手掛けてきた気鋭の脚本家・大北はるかによる完全オリジナル作品。夜間救急専門の「ナイト・ドクター」結成のために集められた医師たちが、人々の人生に向き合いながら成長していく姿を描いた。5人の医師の交差する思惑が丁寧に描かれた青春群像劇とも言えるだろう。

 舞台はとある夜間の病院。ここで夜間勤務専門の救急医が募集され、主人公・朝倉美月(波留)らが「ナイト・ドクター」として働くことになる。だが、そこで彼女たちを待ち受けていたのは、夜間ならではの過酷な医療現場のリアル。年齢も性格も価値観もすべてが異なる5人の若き医師たちは、仲間や患者との交流を通して、それぞれに何かを得て、少しずつ成長していく。

 本作で岸が扮したのは、医師4年目の深澤新というキャラクター。両親を早くに亡くした彼は、「病気がちの妹を元気にする」ことを目標に医者になったが、重篤な状態で患者が運ばれてくることも多いハードな現場に立ち続けることに覚悟や自信を持てないでいた。だが、「いつ、どんな患者でも絶対に受け入れる」という強い信念を持つ朝倉や、冷静沈着で経験豊富な成瀬(田中圭)らと関わるうちに、少しずつ成長していく。

 こうした深澤の変化を垣間見れるのが本作の見どころの一つだ。「成長」が一つのテーマである本作において、登場人物の中で最も成長の幅が大きい深澤は最重要人物でもあった。このポジションに岸が配された事実に、製作陣の期待度の高さが伺える。

関連キーワード

関連記事

トピックス

生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
麻辣湯を中心とした中国発の飲食チェーン『楊國福』で撮影された動画が物議を醸している(HP/Instagramより)
〈まさかスープに入れてないよね、、、〉人気の麻辣湯店『楊國福』で「厨房の床で牛骨叩き割り」動画が拡散、店舗オーナーが語った実情「当日、料理長がいなくて」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
50歳で「アンパンマン」を描き始めたやなせたかし氏(時事通信フォト)
《巨大なアンパンマン経済圏》累計市場規模は約6.6兆円…! スパイダーマンやバットマンより稼ぎ出す背景に「ミュージアム」の存在
NEWSポストセブン
保護者を裏切った森山勇二容疑者
盗撮逮捕教師“リーダー格”森山勇二容疑者在籍の小学校は名古屋市内で有数の「性教育推進校」だった 外部の団体に委託して『思春期セミナー』を開催
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
新宿・歌舞伎町で若者が集う「トー横」
虐待死の事例に「自死」追加で見えてきた“こどもの苛烈な環境” トー横の少女が経験した「父親からの虐待」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
NEWSポストセブン