ゴールドな上半身が眩しいロングドレス姿
映画ライターの磯部正和氏は、彼女がCMによってくるくると表情を変え、多彩な魅力を発揮していることについてこう語る。
「川口さんは10代の頃からしっかりと自分を持ち、芯が強い方という印象でした。元々清潔感があり、好感度も高い方です。急遽代役を務めた大河ドラマでは、ギリギリの撮影期間の中で帰蝶の芯の強さ・凛とした堂々とした姿を演じました。やわらかい雰囲気の中にも強さがある役柄は、彼女自身が本来持ち合わせていた魅力と相まって世間へのアピールへと繋がり、CM起用に繋がったのではないでしょうか。
彼女は若い頃から“可愛さ”、“笑顔”のみではなく、プラスアルファで“背筋が伸びたような強さ”や“清潔感”のある女優さんでした。そんな彼女が大人になるにつれて、しっかりと地に足をついた女性になり、視聴者から見てとても魅力的に映っていることと思います。もともと持っている芯の強さに、成長するにしたがっていろんな魅力の引き出しが増えたことで、CMでは多彩な表情を見せられるのだと思います」
5年前、21歳の時のインタビューで彼女は、「夢は朝ドラのヒロインになること」と語っていた。夢の実現は目の前だ。
取材・文/小川朝美(ジャーナリスト・インタビュアー)