駒場東邦、サレジオ、鴎友は難化に注意
志望者が減ればそれにつれて難度も下がると思うが、人数的には減少しても受験者の層が上昇すれば難度が上がることがある。
駒場東邦、サレジオ学院、鴎友学園女子は先にも触れたようにサピックスでは志望者は減少しているものの、模試での偏差値は2ポイントも上昇している(サレジオ学院は3ポイントも)。サピックスで偏差値50以上になるとそうそう変動しないものであるから、2ポイントはすごいことである。前年の意識で受験するとこの3校は危険である。
東京の男子御三家はいずれも変動なし。海城は横ばい、早稲田は1ポイントダウン。神奈川の男子御三家は浅野が1ポイントアップ、栄光学園が1ポイントダウン、聖光学院は横ばい。逗子開成は1ポイントアップといった具合だ。
女子は東京の御三家、フェリス女学院はいずれも変動なし。その他では吉祥女子、洗足学園が1ポイントアップ、豊島岡女子学園が横ばい。
御三家の難度は男女とも変わらないが、その次のレベルは上昇しているところが多い。となると、どうするか迷う家庭も出そうだ。
しかし、ここまで来たら、学校の教育方針と家庭が考える「わが子が伸びそうな校風」「わが子にこう生きてほしい」という人生観に合致する学校を選んではどうだろうか。