結成10年の「空気」がいると思えば結成して56年の「おぼん・こぼん」の仲違いの長いドラマの完結を涙と共に2週見せられた。数年前より仲の悪さを気にしていた漫才協会の若き副会長ナイツの塙、そして土屋。浅草周辺でも演芸の世界の周辺でもそのことが噂になっていたが踏み込むことはみな躊躇していた。テレビ・マスコミの力を信じ懐に入っていった塙の男気、東京漫才への想いが熱かった。周辺にいる家族、そして孫までが爺ちゃん達の喧嘩を悲しんでいた。ありがとうナイツ。OAしてくれた松本人志に感謝。
いま東京漫才のベテランコンビでふたり共元気なのはおぼん・こぼん、球児好児らだけなのだ。“漫才協会外部理事”としても遠くから見ていて、ホッとひと安心。
イラスト/佐野文二郎
※週刊ポスト2021年10月29日号