スポーツ

ゴルフ弾道計測器 ミサイル追尾の軍用技術応用でヘッドやボールの動き実測

アメリカや韓国では、トラックマンを導入したレッスンが必須になっているという

アメリカや韓国では、トラックマンを導入したレッスンが必須になっているという

 最先端の科学技術によって、スポーツの世界が大きく進化している。トラックマン・ジャパンの「ゴルフ弾道計測器」は、元々ミサイルを追尾する軍事用技術であるドップラーレーダーを応用したもので、クラブヘッドやボールの動きなどを実測し、打ち出しから着弾までを記録する。

 計測できるのは、飛距離や球速をはじめ、ボールの回転数や打ち出し角度、クラブスピードなど26項目以上。高い精度が評価され、欧米で行なわれるPGAツアーの公式計測器となっており、世界中のツアープロが愛用を公言する。取得したデータはすぐにPCやタブレットで確認でき、インドア環境であっても、飛距離や回転数などの正確な数値がはじき出される。

 ショットの距離と方向の正確性が採点される機能である「コンバインテスト」は、世界中のゴルファーとスコアを競い合える上に、計測結果がアメリカの大学のゴルフ特待生入学の試験としても採用。正確な数値の裏付けによる実力重視の公平な入試システムとして広く定着している。

 310万円と高額機材だが、設置する練習場は急増中で、日本でも手軽に自分のショットの数値を知ることができるようになった。重量は2.8キロで、自宅や練習場への持ち運びも可能。球の弾道と同時にスウィングも計測できるのが特徴。AI「TRACY」による練習ナビ機能は、初心者から上級者までに対応した的確なアドバイスを提示するので、アメリカや韓国では、トラックマンを導入したレッスンが必須になっているという。

※週刊ポスト2021年10月29日号

奥に見えるオレンジ色の筐体がトラックマン。重量は2.8kgで、自宅や練習場への持ち運びも可能。野球やその他のスポーツにも導入され始めている

奥に見えるオレンジ色の筐体がトラックマン。重量は2.8kgで、自宅や練習場への持ち運びも可能。野球やその他のスポーツにも導入され始めている(撮影/内海裕之)

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン