長男の誕生で記者会見をする百恵さん(左)と友和(1984年5月)

長男の誕生で記者会見をする百恵さん(左)と友和(1984年5月)

 2019年7月にはこれまで手作りしてきたキルト作品と、子育ての秘話を綴った著書『時間の花束 Bouquet du temps』(日本ヴォーグ社)を出版した。

「初めて子供のために作ったクマのアップリケのベストや幼稚園入園のときに作った体操着袋などが、思い出とともに掲載されていました。芸能界を完全引退し、それまで家族のことを一切語ってこなかった百恵さんが、自ら私生活を公開したことに驚くとともに、作品のクオリティーの高さが大きな反響を呼びました」(芸能関係者)

 その本には百恵さんのこんな声も綴られていた。

《『あのキルトを僕にください』と、いよいよ家から自立することになった長男の意外な所望。(中略)うれしさが心に広がった、我が子の言葉》

 最近では、東京五輪を目前に控えた今年4~6月、東京・大手町の読売新聞ビル内で行われたキルトの展示会に出品。全国から寄せられた約1700点のなかで、百恵さんの作品はひときわ目をひいた。

「『WATER POLO』という刺繍が施された、水球の五輪ピクトグラムをモチーフにしたもので、祐太朗さんと貴大さんが高校時代に入っていた水球部を思い、彼らが部活に熱中していた日々のことを振り返りながら制作したようです」(前出・知人)

おじいちゃんが名付けるというルール

 常に家族とともにあった百恵さんのキルト作り。だが、前出の知人は「ここ数年は複雑な思いがあったかもしれない」と明かす。

「友人や知人に初孫ができたという知らせを聞いて、心から祝福しながら、うらやましいなという気持ちはあったと思いますよ。いつも周りにいる友人たちが孫のお世話に追われる姿を見ると、やっぱり自分も早くそんな時間を持ちたいと思いますもんね。“次のキルトの大作は孫のために作りたいな”という願いは自然に出てくるでしょう」(前出・知人)

 一方で、百恵さんがその思いを表に出すことは一切なかったという。百恵さんが引退したのはまだ21才の若さ。すぐにでも友和との子供がほしいという思いが強かったというが長男を授かるまで4年の月日を要した。

「周囲の友人たちが次々に子宝に恵まれるなか、なかなか赤ちゃんを授からない焦りや苦悩を感じたこともあったかもしれません。だからこそ祐太朗くん夫妻にはプレッシャーをかけたくないと気を使っていたと思います。特に由依さんとはすごく仲がいいですからね。彼女につらい思いをさせないよう、なるべく孫の話はしないようにしていたそうです。それだけに由依さんが妊娠したという知らせを受けたときは、本当にうれしかったでしょうね」(別の知人)

 まだ少し気が早いが、気になるのは赤ちゃんの名前だ。

「実は三浦家には代々、“祖父が名前を考える”という習わしがあるそうです。だから“祐太朗”も“貴大”も、友和さんのお父さんである惣一さんが名付けました。今度は友和さんがお孫さんの名付け親になるのでは」(友和の知人)

 折しも百恵さん夫妻は、東京・国立市にある自宅をリフォーム中だという。

「最初のリフォームは2011年頃で、子供たちが独立した後、友和さんの両親の介護に備えたものでした。その介護も一段落し、今度は“いずれは家に戻って両親と同居したい”という祐太朗さんの意向に沿ってリフォームに踏み切ったようです。その矢先のお孫さん妊娠の知らせですから、本当に絶妙のタイミングですね」(前出・知人)

「幸せになります」と誓い、日本武道館のステージに白いマイクをそっと置いた百恵さん。幸せな家族の物語は、未来へと紡がれていく。

※女性セブン2021年11月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
「とにかく献金しなければと…」「ここに安倍首相が来ているかも」山上徹也被告の母親の証言に見られた“統一教会の色濃い影響”、本人は「時折、眉間にシワを寄せて…」【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン