1回充電で400km走れればノーストレス
BEVにとってはちょっと無謀な距離をリーフe+で走ってみた結果、いろいろ見えてくるものがあった。
まずは不安を抱かれている航続距離についてだが、100%充電で約400km走れれば大半のユーザーにとって不満は生じないものと考えられる。
日本自動車工業会の調べによれば、日本の自家用乗用車の1か月当たりの走行距離は370kmにすぎず、月間300km以下が約6割を占めるのだという。これはクルマで遠出をすることが1か月に1度もないというレベルだ。
自宅に普通充電設備があれば、リーフe+ならば念のため1か月に2回ほどケーブルをつなぐという程度で運用可能。もっとバッテリーの小さな普通のリーフやHonda eでも十分マイカーとして使える。
奈良・月ケ瀬の旧市街を巡る(日産リーフe+)
クルマで旅をするのが好きというユーザーであれば当然航続距離への要求は厳しくなる。が、リーフe+の場合、100%充電で400km、フルスピードが出る1回目の充電で200kmの600kmまでレンジを稼げるのだから、東京を起点に軽井沢~草津を巡るくらいの日帰りないし1泊2日ドライブはノーストレスで行けるだろう。
少し効率が悪くなる2回目の充電を加えて750kmだと、さらに遠くまで足を伸ばせる。宿泊先に普通充電設備があり、寝ている間に充電率を大幅回復させられるならなおさらだ。