芸能

笑福亭仁鶴さん ゴルフ場で話していた忘れられない「嫁はん」のお話

ゴルフ好きとして知られた笑福亭仁鶴さん(写真/共同通信社)

ゴルフ好きとして知られた笑福亭仁鶴さん(写真/共同通信社)

 今年8月に亡くなった上方落語の重鎮の笑福亭仁鶴さんは、芸人の世界では漫才師・オール巨人と並ぶゴルフ好きとして知られた。関西ローカルの『大阪ほんわかテレビ』で24年間共演した元よみうりテレビアナウンサー・森たけし氏が振り返る。

 * * *
 仁鶴師匠には何度もゴルフに誘っていただきました。『大阪ほんわかテレビ』のコンペもあったし、番組レギュラーの(笑福亭)笑瓶さんや大竹(まこと)さんと収録の翌日にプライベートで出掛けることも多かったです。

 とにかくゴルフが大好きで、収録の合間にも、グリップを握るポーズやスイングをしながら“こうやったらええらしいわ”とやっていましたね。練習場もマメに行かれていたようで、研究熱心でした。一番の聞き役が笑瓶さんで、ゴルフをやらない(桂)南光さんとかは話に入っていけないとボヤいていましたね。

 収録の合間にゴルフの話はたくさんするのに、カメラが回ると仁鶴師匠はあまりしゃべらない。自然体というか、やる気があるのかないのか分からない(笑)。周囲が仁鶴師匠に振ったところで、きちんと笑いを取って話にオチがつくというパターンでした。

 落語の稽古では厳しい師匠だと聞きますが、ゴルフではミスショットしても怒り出すようなことはなく、いつもニコニコしていましたね。下手なゴルファーにも、キャディさんにも優しかった。見た目はちょっと怖いですが、ゴルフ場ではすごくいい人でした。

 とにかくパワフルなゴルフで、ドライバーが飛ぶんです。20歳若い私のずっと先まで飛んでいましたからね。自宅ではゴルフのための筋トレにも熱心だったようで、スコアは叩いても90まで。それでも、オール巨人さんの飛距離が羨ましいとボヤいておられました。とにかく真剣に取り組んでいましたが、もちろん時には芸人らしくギャグもおっしゃる。グリーン手前の花道にボールが行くと、“はなみち(花菱)アチャコ”とかね。

〈芸人が集まるゴルフとなれば、昼食休憩の間も話が尽きない。そんな様子も印象に残っているという〉

関連記事

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン