ライフ

最新ED治療 衝撃波3600発「RENOVA」を50代記者が体験

「RENOVA」の効果は?

「RENOVA」の効果は?

 いざという時に役に立たない、途中で中折れしてしまう──悩み深きED患者は国内1100万人(日本臨床内科医学会2016年調査)と言われ、多くの男性が自信を失っている。だが、諦めるのは早い。EDを根絶させる治療が世界で続々と生まれているのだ。大反響の短期集中連載シリーズ第2回は、最新の「衝撃波治療」をレポートする。

質と量をダブルで改善

 体内に蓄積した結石を衝撃波で粉砕する。腎臓結石や尿路結石の治療法として確立されたこの衝撃波治療が、ED治療の世界で革命をもたらしている。衝撃波治療を行なう東京予防医療クリニック総院長の森吉臣医師によれば、カギは「血管の再生」にあるという。

「勃起は陰茎海綿体の血管が拡張して血流が活性化されることで生じますが、加齢によって陰茎海綿体の血管の数が減るとEDに至る。こうした“失われた血管”をよみがえらせるのが衝撃波治療です。

 言葉だけだと破壊や粉砕をイメージしがちですが、低出力の衝撃波を陰茎に照射すると陰茎内で血管を作る細胞増殖因子が放出され、新しい血管が生まれていく。同時に衝撃波によって古い血管の内皮細胞が再生し、老化した血管が活性化します。血管の質と量をダブルで改善することで、EDが解消されるのです」(森医師)

 2013年に欧米の泌尿器学会でED治療の最先端として取り上げられ、いまでは欧米や日本をはじめ、世界中で治療が行なわれている。

 これまでの衝撃波治療は、イスラエル製の「ED-1000」という機器が普及し、続いて血管の再生修復効果がより高い上位機種として、スイス製の「EDマックス」が登場。そして昨年、EDマックスをはるかに凌ぐ機器が誕生した。それが、イスラエル製の「RENOVA」である。森医師が解説する。

「RENOVAを用いた治療は、陰茎根元の左右2か所、陰茎そのものに2か所、計4か所に低出力の衝撃波を照射する。約30分の治療時間で4か所にそれぞれ900発ずつ、計3600発の衝撃波を当てます」

 結石を粉砕するほど強い衝撃波ではなく、微弱な衝撃波を大量に当てるのがこの治療の肝で、それにより陰茎海綿体の広い範囲で血管が揺さぶられ、再生修復が促されるという。

「EDマックスは9週間で12回の照射が必要でしたが、RENOVAは1週間ごとに計4回の照射で治療が終了するので、患者の負担が軽くなりました。またEDマックスは医師が手にした機器を直接陰茎に当てましたが、RENOVAは機器を布バンドで陰茎に固定するので、患者の精神的なストレスを軽減し、医師にも使いやすい機器になりました」(同前)

 RENOVAは保険適用のない自由診療で、東京予防医療クリニックでは4回の施術で31万9000円となっている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

釜本邦茂さん
メキシコ五輪得点王・釜本邦茂さんが語っていた“点取り虫”になる原点 “勝負に勝たなければならない”の信念は「三国志」に学んでいたと語る
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴行動画に批判殺到の花井組》社長らが書類送検で会社の今後は…元従業員は「解体に向けて準備中」、会長は「解体とは決まっていない。結果が出てくれば、いずれわかる」と回答
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
追悼 釜本邦茂さんが語っていた“理想の最期” 自身の両親のように「誰にも迷惑をかけず逝きたい」と話し、「葬儀ではマツケンサンバを」と笑顔で語る一幕も
NEWSポストセブン
ベッド上で「あー!」
《大谷翔平選手の“アンチ”が激白》「すべてのアンチに、アンチとしての覚悟を持ってほしい」地獄の応援芸・740km超えマラソンでたどり着いた“アンチの矜持”
NEWSポストセブン
猫愛に溢れるマルタでは、動物保護団体や市民による抗議活動が続いているという(左・時事通信フォト)
《深夜に猫地面にたたきつける動画》マルタで“猫殺し”容疑で逮捕の慶應卒エリート・オカムラサトシ容疑者の凶行と、マルタ国民の怒号「恥を知れ」「国外に追放せよ」
NEWSポストセブン
大神いずみアナ(右)と馬場典子アナが“長嶋茂雄さんの思い出”を語り合う
大神いずみアナ&馬場典子アナが語る“長嶋茂雄さんの思い出”「こちらが答えて欲しそうなことを察して話してくれる」超一流の受け答え
週刊ポスト
夜逃げした「郷土料理 たち川」に、食品偽装があったという(左はinstagramより、右は従業員提供)
「飛騨牛はホルスタイン、天然鮎は養殖モノ…」岐阜・池田温泉、町が委託したレストランで“食品偽装疑惑”「仕入れ先が減り、オーナー自らスーパーで割引の商品を…」【7月末に夜逃げしていた】
NEWSポストセブン
痩せる前のエヴィヤタルさん(インスタグラムより)
「弟はもはやガイコツ」「この穴は僕が埋葬される場所だろう」…ハマスが“人質が自分の墓を掘る”動画を公開し世界各国から非難噴出《飲まず食わずで深刻な飢餓状態》
NEWSポストセブン
本州に生息するツキノワグマ。体長120~180センチほど。最近では獣害の被害が増えている(イメージ)
《襲われる被害が多発》クマに悩まされる養蜂家たちが告白 「今年はあきらめるしかない…」「槍を作って山に入るヤツもいる」
NEWSポストセブン
デコラファッションで小学校に登校していたいちかさん、中学生となり衝撃の変貌を遂げていた…!
《デコラ小学生が衝撃の変貌》グリーン&ゴールド髪が“黒髪少女”に大転身「ほぼスッピンのナチュラルメイクで中学に登校する」意外な理由とは
NEWSポストセブン
昨年に第一子が誕生したお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行、妻・沢井美優(右・Xより)
《渋谷で目立ちすぎ…!》オレンジ色のサングラスをかけて…ティモンディ・高岸、“家族サービス”でも全身オレンジの幸せオーラ
NEWSポストセブン