もちろんこれらの「連続」は偶然の産物で予想ファクターとしてはふさわしくないが、コロナ禍が一段落、久々に会う仲間と馬券検討をする際の酒の肴にでもいかがだろうか。いや、「終わってみれば昨年と同じ…」というのはよく聞く話ではある。
近年強い牝馬は天皇賞(秋)からジャパンカップというローテーションを選ぶことが多くなった。また距離に不安があるならマイルチャンピオンシップという選択肢もある。そのうえでエリザベス女王杯に出走してくる牝馬は力関係が安定している印象がある。古馬に開放されてからの25年のうち20回は4番人気馬までが勝っており、二桁人気馬は3頭しか連対を果たしておらず、馬連万馬券も2回しかない。そんな傾向から「連続」といった現象が生まれるのかもしれない。
ちなみに今年の出走馬を眺めてみると、昨年のエリザベス女王杯に出走して馬券対象になった馬や、ラッキーライラックと同じオルフェーヴル産駒、あるいは札幌記念からの参戦馬はない。
お、レイパパレなら「2年連続」でルメールだし、これまでに一度もない同年の大阪杯勝ち馬ということになるな。
●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。